政治・経済
国際
社会
科学
歴史
文化
ライフ
連載
中公新書
新書ラクレ
新書大賞

いまだからできるアノ話

37年ぶり!衝撃の誌上同窓会 慶應義塾高校時代 白紙答案から恋バナまで
石破茂(自民党衆議院議員)×泉麻人(コラムニスト) 司会・構成◎横田由美子=ルポライター

高校二年生以来!三七年ぶりの対面

――石破さんと泉さんは慶應義塾高等学校(通称・塾高)の二年生の時に同級生だったそうですね。本日は、三七年ぶりの「同窓会」ということで対談をお願いしました。当時はそれほど親しくはなかったと聞いていますが。

 石破とは、現役時代からちゃんと話してないから、ちょっと緊張して来ました。よそよそしくされたらどうしようと思っていたら、目が合った途端にフランクな空気が流れていてほっとしました。

石破 朝井(=泉氏の本名)と会うのは何十年ぶりだけど、お互い、メディアを通じて何となく知っていたというのもあるよね。そうじゃない人はマジックミラーを見ているようなところがある。向こうは自分を知っているのだけれど、こちらからは見えていないような......。

 塾高の大きな同窓会は最初の頃は行ってたけど。一学年に九〇〇人いるから、誰が誰だかさっぱりわからないし、申し合わせないと、まずそこで会えないんだよね。

石破 とにかくすごい人数の学校だった。

 登校時の日吉駅は不気味だったよね。学ラン姿がカラスの軍団みたいで。

石破 先日、高校卒業以来初めて、同級生の有志が「石破幹事長を囲む会」というのをやってくれたんだけど、立つ人、立つ人、「僕は石破君のことを全く知りませんでした」と挨拶するんだよ。計画した人は僕の友達なんだけど、結局、「幹事長就任」をダシに皆で集まろうというだけだったみたいで。(笑)

 三七年経っても、すぐにあの頃の世界に戻れるんだよね。そこが慶應のいいところ。

〔『中央公論』2013年2月号より〕

1