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最新号中央公論 2021年5月号

2021年5月号(4月9日発売)

定価950円(本体価格864円)

電子版

配信予定

最新号

中央公論 2021年5月号

【特集】拡散する不安のメカニズム 陰謀論が世界を蝕む

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【 特集 】

拡散する不安のメカニズム
陰謀論が世界を蝕む

〔対談〕
魔女裁判、赤狩り、Qアノン......
「陰謀論大国アメリカ」のゆくえ    
▼森本あんり×渡辺 靖

実証研究で読み解く
「正しい知識」は防波堤になるか?   
▼秦 正樹

外交戦略としてのディスインフォメーション
影響力を増すサイバー空間   
▼小谷 賢

米国HIV製造説、JFK暗殺CIA説から読み解くフェイクニュース作戦
世界を欺くロシア情報機関   
▼保坂三四郎

〔対談〕
それはカルトか、暴力団か、政党か?
歴史を刻む"謎"組織 中国の秘密結社とは   
▼岡本隆司×安田峰俊

知識社会の「パンデミック」が高学歴層を襲う日
「下級国民の反乱」が 世界を揺るがす   
▼橘 玲


【特集】

強権中国の野望

〔対談〕
覇権拡大する習近平の論理
中国の海洋戦略、人権問題を読み解く   
▼川島 真×益尾知佐子

尖閣防衛、喫緊の課題
グローバル化の成功と国内防衛の隙    
▼渡部恒雄

東南アジアに迫る中国のワクチン外交
独立性と多角化を貫いたインドネシアとタイ   
▼相澤伸広

二〇二〇年代にも米中のGDPが逆転?
爪を隠した経済大国・中国の展望   
▼丸川知雄


時評2021

体制間競争の火ぶたを切った米中会談  
▼鈴木一人


「アメリカ救済計画」と供給の壁   
▼飯田泰之

陰謀論を支える人間の「認知バイアス」   
▼内田麻理香


国軍による弾圧は続くのか?
ミャンマー政変四つのシナリオ   
▼中西嘉宏

国宝からランドセルまで、災害から守り続けて40年
被災地の復興は、文化遺産の救出・復旧から始まる   
▼内田俊秀

「失われた時を求めて」を求めて   
▼千葉雅也


コロナの最前線から


新型コロナ分科会会長に訊く政治と専門家の関係
これからも国に言うべきことは言っていく   
▼尾身 茂×聞き手:牧原 出

労・使・学が「自由に生き方・働き方を選べる社会」を提言
コロナ後の「脱ミニ東京・持続可能性都市」戦略   
▼増田寛也×宇野重規

【対談】コロナとメンタル[上]
全国民が「ひきこもり」にあなたの心は大丈夫か   
▼斎藤 環×佐藤 優


好評連載

地図記号のひみつ⑫
塀は元祖ストリートビュー   
▼今尾恵介


炎上するまくら53
連歌の残り香   
▼立川吉笑


冒険の断章㉒
本居宣長と「役に立たない」問題   
▼角幡唯介

ロバート キャンベルの一冊対談集⑥
ファッションから遠く離れて   
▼森永邦彦×聞き手:ロバート キャンベル

地球行商人
味の素 グリーンベレー④  
▼黒木 亮


新連載小説


馬上の星【第1回】
──小説 馬援伝   
▼宮城谷昌光


連載小説

任俠楽団【第3回】   
▼今野 敏


南洋のエレアル【第3回】   
▼中路啓太

雪澱【第21回】
▼黒川博行


グラビア

海神の楽園⑤
▼撮影・文:伊勢優史

美しい城下町を訪ねて⑰
徳島県美馬市脇町
▼撮影:篠原宏明/文:植田伊津子

崩す、遊ぶ、見立てる
──デザイナー森永邦彦の仕事


【巻頭特別企画】
THE LEADER─戦略を語る─
▼井上晴夫・井上晴夫法律事務所代表弁護士


連載・コラム

ニュースの一枚

深層NEWSの核心

音楽には物語がある㉙
▼小谷野 敦


書苑周遊

新刊この一冊
▼中沢新一

著者に聞く
▼五十嵐杏南

このマンガもすごい!
▼杉田俊介

Book Clip

2021年5月号【編集長から】

 仲間内で雑談をしているときに、陰謀論者が一人いると話が大いに盛り上がります。なんてことはない出来事に人間関係や権力闘争を上手にからめ、事実関係をすべて知っていても思わず引き込まれてしまうような、壮大なストーリーに仕立て上げます。そんな内輪話なら良いのですが、今世界で広がる陰謀論は、格差などを背景に深刻な対立を生み出しています。今月号の特集「陰謀論が世界を蝕む」はいかがだったでしょうか。

 「ヘイトが心の中にあるのは仕方がない。でもそれをスピーチにしたり、アクションにしたりすることは、やっぱりよろしくない」。巻頭の対談で森本あんりさんはこう語っています。自分の心の中まで変えるのは無理でも実際の行動では考えが違う相手を尊重する。それが対立を深めないための智恵なのでしょう。

 しかし、昨今の状況を見ていると、いずれはその心の中までも裁かれる時代が来る気がしてなりません。SNSなど情報通信技術の発展は、気軽な発信を可能にするとともに、聞き流したり見逃したりすることを許さない監視社会を作り上げてきました。今や仲間内であっても心の中を晒すことにはリスクが伴うようです。善と悪の間に横たわる膨大なグレーゾーンの中に生きている身には、清く正しく不寛容な社会がとても窮屈で恐ろしく感じます。

編集長:吉山一輝