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安倍首相 辞意表明前に「私の不徳の致すところです」。独自インタビューで

インタビュー時の安倍首相

 突如、辞意を表明した安倍首相だが、記者会見で「体調に異変が生じた」とした七月中頃の少し前、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏を聞き手に、胸の内を語っていた。

 コロナ対応を振り返るとともに、「拉致問題は任期中に結果を出したい」と強調。

 後継者については「高い立場から見下ろして育成できるものではないと思っています。政治の世界では、上から『あなたがふさわしい』と指名するのではなく、世論から、党内から盛り上がっていくものだと思います」と述べた。

 内閣支持率が低下している理由を「私の不徳の致すところです」と答えた総理に対し、橋本氏が「それじゃダメなんですよ。『不徳の致すところ』で片付けては原因がわからなくなってしまいます」と返す場面もあり、辞意の報を受けたいま読み返すと当時の心身のコンディションが読み取れる。

 インタビュー記事は、現在発売中の月刊『中央公論』9月号において、写真ページを含め10ページ、およそ1万字にわたり掲載している。

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