国際 「鉄の女」サッチャーは柔軟な「大人の外交」で成功した 池本大輔(明治学院大学教授) 2025年12月10日 中央公論編集部 首相としての外交 しかし、1979年に首相になったあとのサッチャーの外交は、「鉄の女」という単純な形容には収まらない、老練なものであった。経済運営を担当する閣僚ポストは、自らと政治的な立場の近い右派の政治家で固める一方、外務大臣には、穏健派ではあるが、上院議員で前政権では防衛大臣を務めるなど、国際関係に通暁したキャリントンを充て、自らの経験不足を補った。 (中略) 次のページ結語 1 2 3 4