政治・経済
国際
社会
科学
歴史
文化
ライフ
連載
中公新書
新書ラクレ
新書大賞

最も小さな区でありながら魅力は23区最大級の台東区、北千住の成功に続いて殺伐としたイメージから脱却したい足立区の「輝く街・くすむ街」

牧野知弘の23区「街間格差」第10回
牧野知弘

上野ほど充実した街は日本全体でもなかなかないのでは

いずれも飲食店や商店が多く、江戸情緒を随所に残した住み良い「街」です。それぞれの良さがありますが、どちらかを選択することになるなら上野でしょうか。

上野アメ横(写真提供:Photo AC)

ここの良さはやはり駅の西側にある上野公園です。上野公園には有名な不忍池や動物園、東京国立博物館、東京都美術館、科学博物館、さらには東京文化会館など、憩いの場から芸術・文化の殿堂まで目白押しに並んでいます。

アメ横に行けば食料品はなんでも手に入りますし、商店・飲食店も多数軒を連ねる。これほどあらゆる方面で充実した「街」は、東京どころか日本でもなかなかありません。

実際に上野に住むなら喧騒を避け、入谷あたりが良いかもしれません。入谷は入谷鬼子母神が有名で、毎年夏は入谷朝顔まつりで賑わいます。

浅草は浅草寺付近ばかりに目が行きがちですが、西浅草に足を延ばすと、庶民的な居酒屋や物販店も多く、下町情緒を存分に味わえます。浅草に住むのなら、七福神のある千束あたりが静かな環境を楽しむことができます。

1  2  3  4  5  6  7  8