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書籍を知る場としての"新聞広告"

若手社員の いま気になるあの本

この時代に新聞広告を打つ意義とは?

そもそも、新聞の購読者層が年々減っていると言われているこの時代に、あえて新聞広告を入れる意味は、どれほどあるのでしょうか?

前回、この連載で取り上げた『言語の本質』などはSNSでの発信から大きな波にのりましたが、閲覧者と流れている情報量が膨大であるがゆえにSNSで紹介された本がすべて、注目されるわけではありません。その点、新聞の広告欄は、毎日ある一定の枠のみ広告が入れられ、SNSと比べるとかなり情報は絞られています。

また現在、新聞をとってそれを読んでいるメインの層というのは、どちらかと言えば年齢層が高めで中公文庫や中公新書の読者層とかなり似通っています。活字を読みなれている、という点でも本を買ってくれる可能性は高そうで、さらに広告の中の情報も目で追ってくれることが期待できます。そういった意味でも新聞広告は、書籍の宣伝を行う場としてふさわしいと言えるでしょう。

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