中央公論 2023年3月号

2023年3月号(2月10日発売)

定価950円(本体価格864円)

電子版

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中央公論 2023年3月号

【特集】独裁が崩れるとき

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【 特集 】
独裁が崩れるとき

〔対談〕
二つの権威主義体制を徹底解剖
プーチンと習近平の急所はどこにあるのか?
▼小泉 悠×熊倉 潤

 

歴史は再び自由民主主義へと弧を描く
▼筒井清輝

 

「アラブの春」の挫折と教訓
▼酒井啓子

 

白紙革命は習一強崩壊の号砲か?
Z世代が揺さぶる中国のこれから
▼安田峰俊

 

「分断国家」東ドイツ 社会主義体制の崩壊
▼河合信晴

 

インターネットは再び民主化の武器になるのか?
変貌する監視体制と市民意識
▼山本達也

 

〔対談〕
歴史に見る独裁と統治のリアル
▼君塚直隆×池田嘉郎


時評2023

改革と革命とPTA
▼岩間陽子

柄谷行人の思想と日本経済の衰退
▼井上智洋

福沢諭吉と「二月の勝者」
▼河野有理


国家転覆計画の背景を読む
「帝国市民運動」及び「最後の世代」から見るドイツの思想的分断
▼今野 元

 

学問と政治~新しい開国進取 安全保障編【第4回】
憲法改正の方向と安保を論じる
▼北岡伸一

 

〔鼎談〕
憲政史上最長政権の軌跡
回顧録が明かす安倍政治の戦略と人事
▼菅 義偉×北村 滋×橋本五郎


新書大賞 - 2023 -

〔新書通106人が厳選した〕 
年間ベスト20

 

〔大賞受賞者に聞く〕
『現代思想入門』
学術を身体的に咀嚼し、社会と繫ぐ
▼千葉雅也

 

2位『映画を早送りで観る人たち』稲田豊史、
同『人類の起源』篠田謙一ほかベスト20レビュー

 

〔編集者鼎談〕
潜在需要を掘り起こす腕利きの3
ヒット作のつくり方
▼栗原一樹×田頭 晃×多根由希絵

 

〔インタビュー〕
詩の世界でも問われ始めた古くて新しいジェンダー
▼文月悠光
歴史と現代は地続き 時事の見取り図を手にするために
▼山崎怜奈

 

小川さやか、斎藤幸平、鈴木涼美、原 武史......
目利き48人が選ぶ2022年私のオススメ新書


知識人と政治の有益な緊張関係のために
政治学者・矢部貞治の軌跡から何を学ぶか
▼井上寿一

 

〔対談〕
没後1年を機に捉え直す
作家としての石原、現象としての慎太郎
▼猪瀬直樹×鹿島 茂


巻頭特別企画

大学探訪
越智光夫 広島大学学長


好評連載

冒険の断章【第38回】
〈実在の精髄〉とは何か
▼角幡唯介

炎上するまくら【第75回】
扇子と手ぬぐい
▼立川吉笑


地球行商人
味の素 グリーンベレー【最終回】
▼黒木 亮


連載小説

ジウX【第8回】
▼誉田哲也


グラビア

海神の楽園㉗
▼撮影・文:伊勢優史

《Memories》 私の書斎
▼北 杜夫


連載・コラム

ニュースの1枚

深層NEWSの核心

音楽には物語がある【第51回】
▼小谷野 敦


書苑周遊

新刊この一冊
▼有薗真代

著者に聞く
▼林 晟一    

気まぐれ映画館
▼吉田伊知郎

Book Clip

2023年3月号【編集長から】

★「消防署の方から来ました」と偽の制服姿でやってきて、高額な警報器類を売りつける。公権力をにおわせて金を騙し取る手口は「かたり商法」と呼ばれ、被害が後を絶たない。

★安倍晋三元首相が昨年7月に非業の死を遂げて以降、政界やメディアでは安倍氏やその政権の功罪をめぐる議論がなおも続く。最近は安倍氏について「語る」ことにとどまらず、「安倍氏は生前こう言っていた」「安倍氏ならこんなやり方はしなかった」など、さほど近しい間柄だったとも思われない人までが安倍氏を「騙(かた)る」ことも多い気がする。安倍氏の権威を笠に着て、勝手な解釈を一方的に押しつけたり、相手をやり込めたりするのは、罪に問われないまでも誠実なやり方とは言えない。

★発売された『安倍晋三回顧録』に収められているのは、間違いなく安倍氏自身が発した言葉である。昨年ほぼ完成した本の出版に「待った」をかけている中で凶弾に倒れた。政治家たるもの、すべてを包み隠さず明かしたとは考えにくいが、健在であれば校正を続け、周囲を慮って削除、修正していた部分もあっただろう。あまりに残念な形で命を奪われたが、憲政史上最長政権の検証に欠かせない歴史的資料を残した。官房長官として安倍氏を支えた菅義偉氏はどう読んだか。本号の菅氏らの鼎談を回顧録の番外編としてお薦めしたい。

編集長:五十嵐 文