中央公論 2024年1月号

2024年1月号(12月8日発売)

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中央公論 2024年1月号

【特集】独裁は選挙から生まれる

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【 特集 】
独裁は選挙から生まれる

〔対談〕
「進化」する権威主義、後退するリベラル
「投票=民主主義」という幻想
▼吉田 徹×東島雅昌

 

生成AI規制も合意できない
分断とフェイクに揺れるアメリカ大統領選挙
▼前嶋和弘

 

「中国ファクター」と台湾総統選挙
統一攻勢との力比べ
▼川上桃子

 

誰でも偽動画を作れる時代
AIは民意を変えられるのか
▼小林雅一

 

日本だけの現象ではない!
投票率低下の原因とその処方箋
▼松林哲也

 

〔ルポ〕
ベルギーの現場から
くじ引きで政治に参加する市民たち
▼宮下洋一


時評2024

ハマスによるテロは、「イスラエルの9・11」なのか?
▼三牧聖子

プロ野球から見える経済史と企業戦略
▼牧野邦昭

ゴジラ最新作への違和感
▼辻田真佐憲


時評2023座談会
戦争、性加害......積み残した課題山積、そしてトランプ再臨?
▼岩間陽子×井上智洋×河野有理

 

学問と政治~新しい開国進取【第14回】
国連安保理改革は常任・非常任の拡大案で
▼北岡伸一

 

〔対談〕
大国化するインドの内側では
メディア、農村、不平等
▼パラグミ・サイナート×堀本武功

 

新資料発見! 1960年、憲法学者・佐藤功への御下問の記録
昭和天皇が憂慮した皇室の未来
▼小宮 京

 

「令和改元」をめぐる新たな真実
安倍首相に和風元号を決断させた一本の寄稿
▼笹川陽平


【 特集Ⅱ】
日記を愉しむ

  

新しい光を放つ空間
▼荒川洋治

 

専門店を開いて見えたもの
人間がむき出しで現れる文芸ジャンル
▼内沼晋太郎

 

日本人は日記とどう向き合ってきたか
明治のブームからSNSまで
▼山守伸也


〔対談〕
邪馬台国、天皇権力、武士の起源......
東西史観対決 日本史の論点でたどる東大と京大の歴史学
▼井上章一×倉本一宏


UKRAINE

各国の思惑と戦争のゆくえ
ウクライナへの「支援疲れ」で問われるもの
▼鶴岡路人

 

日本のお役所的な「平和ボケ」支援の実態
ウクライナ軍大佐から渡された一枚のメモ
▼猪瀬直樹


財政基盤の確立のために、いちょう並木は守れるか
どうなる神宮外苑再開発
▼深川保典

 

地を這う"総合商社"味の素
『地球行商人』を上梓して
▼黒木 亮

 

〔鼎談〕
令和に読む雨宮まみ
こじらせ・性・消費
▼住本麻子×ひらりさ×藤谷千明


好評連載

文品 藤沢周平への旅【第9回】
ハードボイルド調──「彫師伊之助捕物覚え」シリーズ
▼後藤正治

炎上するまくら【第85回】
真打昇進の障壁とは
▼立川吉笑


連載小説

邪行のビビウ【第10回】
▼東山彰良

※村田喜代子氏の連載「美土里倶楽部」は都合により休載します。


グラビア

海神の楽園㊲
▼撮影・文:伊勢優史

地球行商人を追って
▼黒木 亮


連載・コラム

ニュースの1枚

深層NEWSの核心

音楽には物語がある【第61回】
▼小谷野 敦


書苑周遊

新刊この一冊
▼君塚直隆

著者に聞く
▼中島秀人

このマンガもすごい!
▼トミヤマユキコ

Book Clip

2024年1月号【編集長から】

★昭和のアニメ「母をたずねて三千里」は、9歳のマルコ少年が、イタリアからアルゼンチンに出稼ぎに行ったまま帰らぬ母親を捜し求めて旅する物語である。子どもの頃、テレビの前で何度も泣いた。舞台となった19世紀末のアルゼンチンは穀物や牛肉を輸出し、世界有数の富裕国になった。今は国民の4割が貧困に喘ぎ、経済の悪化が止まらない。11月に行われた大統領選の決選投票を制したのは、梳かしたことがないというボサボサの髪を振り乱してチェーンソーをうならせ、行き詰まった既存政治をぶった切るパフォーマンスで大衆を熱狂させたハビエル・ミレイ氏だ。

★民主化から40年を迎えたアルゼンチンをはじめ、南米の多くの国では軍事独裁政権が崩壊し、定期的な選挙による政権交代が定着した。同時にブラジルのジャイル・ボルソナロ前大統領のように過激で人種差別的な指導者が選ばれてもいる。ボルソナロ氏もミレイ氏もアメリカのドナルド・トランプ前大統領と響き合い、「南米のトランプ」と呼ばれる。これで本家が来年の大統領選で返り咲きを果たせば、今まで通り「選挙は民主主義の根幹」と言い切れるかどうか心もとない。特集は「独裁は選挙から生まれる」。

★小誌創刊はマルコ旅立ちから5年後の1887年。今号から時評は新執筆陣、目次も刷新。挑戦を続ける。

編集長:五十嵐 文