中央公論 2024年5月号

2024年5月号(4月10日発売)

特別定価990円(本体価格900円)

電子版

発売中

中央公論 2024年5月号

【特集】日本に根ざす閥の研究

オンライン書店で購入
  • amazon
  • 楽天ブックス
  • 7net
  • 紀伊國屋
  • honto
  • TSUTAYA
「中央公論」の記事を購入
中央公論ダイジェスト
お得な定期購読はこちら

【 特集 】
日本に根ざす閥の研究

〔対談〕
「私的な集団」が権力を握る意味
派閥解消で政治が改まるという幻想
▼待鳥聡史×河野有理

 

父・ハマコーの後を継いで31
親子二代、無派閥の理由
▼浜田靖一

 

三田会、医学部の抗争、開成高校......
学閥の現在と功罪
▼田中幾太郎

 

グローバル競争下でも新たな役割
日本経済の発展に貢献した財閥・企業集団
▼橘川武郎

 

長州閥を築いた元勲と現代の世襲政治家
▼一坂太郎

 

政略結婚、養子縁組、乗っ取り......
戦国大名と「はかりごと」としての閨閥
▼小和田哲男


時評2024

アカデミー賞授賞式で露呈したハリウッドの「多様性」の欺瞞
▼三牧聖子

北陸新幹線が延伸、新幹線の建設は今後も進むか
▼牧野邦昭

政治的に正しければ「愛国無罪」か
▼辻田真佐憲


四つの軸から読み解く
習近平は第二の毛沢東か
▼李昊

 

情緒的な民進党支持のリスク
日本の台湾外交の限界と展望
▼佐々木れな


【 特集Ⅱ】
「ほぼトラ」のアメリカ

「トランプ2.0」が映し出す米国と世界
▼田中淳子

 

セレブリティと政治の独特な関係
テイラー・スウィフトは救世主なのか
▼辰巳JUNK

 

バイデンの不人気は高齢のせいだけではない
「ポリコレ」疲れのアメリカ人
▼辰巳由紀


人口減少という有事

市民のビジョンを収集し、ライブラリーに
震災後も珠洲市とともに生きる
▼岩城慶太郎

 

低中所得国も出生率は低下
国際比較で見る日本の人口減少
▼林 玲子

 

保育・幼児教育の義務化と公教育の無償化を
──望ましい財源は消費税
▼山口慎太郎

 

「一人っ子政策」終了後も中国の出生率が上がらない理由
▼小浜正子


〔対談〕
俳優の身体が言葉を発するとき
テキストと演じることの本質
▼濱口竜介×今井むつみ

 

株高の裏側で進む「情報の不平等」
株式市場の「欠陥」でアクティビストが不当な利益を得る!?
▼三和裕美子×山田剛志

 

〔対談〕
上手か下手かはひとまず関係なし!
自由で奥深き自炊の世界へようこそ
▼三浦哲哉×山口祐加

 

〔対談〕
推しと批評の距離をめぐって
──ファン・消費・審美眼
▼藤谷千明×西村紗知

 

追悼 五百旗頭 真
50年来の友人にして、熊本地震の復興に貢献
▼蒲島郁夫


好評連載

学問と政治~新しい開国進取【第18回】
東大に戻り、授業と歴史問題に取り組む
▼北岡伸一

皇室のお宝拝見【第2回】
《蒙古襲来絵詞》
▼本郷和人

炎上するまくら【第89回】
自分にまつわる「閥」の話
▼立川吉笑

文品 藤沢周平への旅【第13回】
大人の物語──『海鳴り』
▼後藤正治


連載小説

地上の楽園 【第2回】
▼月村了衛

美土里俱楽部【第12回】
▼村田喜代子


グラビア

皇室のお宝拝見【第2回】
▼本郷和人

能登の原風景


連載・コラム

ニュースの1枚

深層NEWSの核心

音楽には物語がある【第65回】
▼小谷野 敦


書苑周遊

新刊この一冊
▼木澤佐登志

著者に聞く
▼柳瀬博一

このマンガもすごい!
▼トミヤマユキコ

Book Clip

2024年5月号【編集長から】

★自民党を取材していて、派閥の分裂劇を目の当たりにしたことがある。加藤紘一元幹事長が与党にもかかわらず森喜朗内閣に対する不信任決議案に賛成しようとした2000年の「加藤の乱」が不発に終わったことで、加藤氏率いる宏池会は求心力を失い二つに割れた。「加藤氏を首相に」と息巻いていた側近議員が加藤氏を次々と見限り、秘書は散り散りとなり、取材するわれわれ番記者もいがみ合った。どろどろした分裂騒動の後遺症を抱えたまま、森内閣の官房副長官だった安倍晋三氏の担当に配置換えとなった。安倍氏の側近や番記者の輪に溶け込めずにいると、安倍氏から「僕と同じ中学、高校の出身だね」と声をかけられた。学閥というつながりを探し当て、相手との距離を詰める人心掌握術の一端が垣間見えた。

★出身や利害などの共通項は、人を結びつけやすい。生前の安倍氏のように、反対勢力との違いを共通項に身内の結束を固め、自派を党内最大にするやり方もあった。自民党6派閥のうち安倍派や、旧勢力の再結集ができないままの宏池会(岸田派)など4派は、何を共通項に、どこに向かおうとしていたのかを語らないまま解散し、不透明感ばかりを残した。今号の特集は「閥の研究」とし、派閥だけでなく、日本の各界に根ざす財閥や学閥、地方閥の歴史やネットワークも掘り下げた。

編集長:五十嵐 文