中央公論 2025年3月号

2025年3月号(2月10日発売)

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中央公論 2025年3月号

【特集】官僚たちの正念場

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【 特集 】
官僚たちの正念場

〔対談〕
安倍政権の7年8ヵ月を支えた首相秘書官が明かす
「強い官邸」の作り方と財務省へのエール
▼今井尚哉×牧原 出

財務省
――「最強官庁」の幻想と安倍元首相の不信感
▼竹中治堅

経済産業省
――通産省の栄光と新たな挑戦
▼飯尾 潤

外務省
――「特殊な官庁」の昭和・平成・令和
▼白鳥潤一郎

防衛省
――「天皇」不在の時代に求められること
▼辻田真佐憲

厚生労働省
――巨大で忙しい縦割り組織
▼土居丈朗

〔女性官僚座談会〕
「激務」「ブラック」は今は昔?
働き方の次に必要な改革とは
▼南 順子×石田春菜×門 寛子


時評2025

世代間分配がもたらす野党分断
▼境家史郎

トランプ関税で覚悟すべき物価上昇
▼渡辺 努

親たちを疲弊させる中学受験過熱の背景
▼河合香織


【シリーズ昭和100年】斎藤隆夫、永井荷風、渋谷定輔......
日記で読む昭和元年の7日間
▼山本一生

運命を楽しむ受け身の人生
自分の絵も生き方も「模写」なんです
▼横尾忠則

英語支配とAI技術が加速する今
日本語を亡ぼさないために
▼水村美苗


新書大賞2025

新書通100人が厳選した
年間ベスト20

大賞
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

大賞受賞者に聞く
――これからも「名付ける責任」を担いたい
▼三宅香帆

2位『日ソ戦争』麻田雅文

3位『歴史学はこう考える』松沢裕作

ベスト20レビュー

小熊英二、坂井豊貴、増田寛也、三牧聖子......
目利き45人が選ぶ2024年私のオススメ新書


自動車業界大再編のゆくえ
日産買収を目指したホンハイの狙い、ホンダの勝算
▼鈴木 均

刑事訴訟の二つの機能
「納得できない無罪」をどう考えるべきか
▼大屋雄裕

なぜ体型維持を目指すのか
ボクシングジム通いから見える現代日本の社会階級
▼石岡丈昇


好評連載

皇室のお宝拝見【第12回】
横山大観《日出処日本》
▼本郷和人

炎上するまくら【第99回】
真打としての風格
▼立川吉笑


連載小説

地上の楽園 【第12回】
▼月村了衛

金波銀波  【第8回】
▼澤田瞳子


グラビア

皇室のお宝拝見【第12回】
▼本郷和人

横尾忠則のアトリエ

新聞が伝えた昭和元年の7日間


連載・コラム

ニュースの1枚

深層NEWSの核心


書苑周遊

新刊この一冊
▼三浦 篤

著者に聞く
▼堀川惠子

このマンガもすごい!
▼トミヤマユキコ

Book Clip

2025年3月号【編集長から】

★官僚ほどイメージに幅がある職業はないと感じます。日本の政治経済を裏から操る「悪の秘密結社」のように語られることも多く、最近は税金や社会保険料の負担の重さを反映してか、財務省や厚生労働省がやり玉に挙がることが多いようです。一方、近年はその働き方にも注目が集まっています。空調の効きの悪いオフィスで激務をこなし、責任に見合わない薄給で疲弊する気の毒な人々─。両者のギャップの大きさには驚きます。巻頭特集「官僚たちの正念場」では、元首相秘書官や現役官僚の声に耳を傾け、極論に偏らない実像を描きだします。また、主要官庁の変遷と現状を描いた五つの論考を通して、各省の来歴のみならず、行動原理も見えてくるはずです。地に足の着いた官僚論の一助になりますように。

★今年の新書大賞は三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が受賞しました。書名を見てすぐに「自分のことだ!」と感じた読書好きの社会人の方は少なくないでしょう。個人的な体験から語り起こし、読書と労働をめぐる近現代日本の歴史をたどり、最後は果敢な提言へ、という練られた構成の裏には、過去の受賞作の徹底分析があったとは......。新書大賞も今回で「18歳」。2008年の第1回担当編集者として、たくましく成長した我が子を見る思いでした。

編集長:田中正敏

今後の誌面作りのため、アンケートにご協力をお願いします。

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