中央公論 2026年2月号

2026年2月号(1月9日発売)

定価1100円(本体価格1000円)

電子版

1月9日発売

中央公論 2026年2月号

【特集】令和の「保守」を読み解く

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【 特集 】
令和の「保守」を読み解く

〔対談〕
E・バークから高市政権、参政党まで
排外主義の危機に保守が果たすべき「責任」
▼宇野重規×遠藤晶久

「政界のご意見番」が高市首相に直言!
保守とは謙虚な思想である
▼伊吹文明 聞き手 望月公一

「65点」の歴史観でもいい
「横のナショナリズム」時代に必要な国民の物語
▼辻田真佐憲

〔対談〕
左右両極の伸張、アウトサイダー、シンクタンク......
アメリカを分断する対立軸と政策観
▼グレン・S・フクシマ×渡辺 靖

国家戦略観、角逐の構図
トランプ政権を動かす「保守派の抑制主義」
▼渡部恒雄

「右」が積極財政、反・緊縮を主張する時代
財政保守主義の伝統は死に絶えるのか
▼吉崎達彦

家族とジェンダーを巡る議論はなぜ対立するのか
――立ち返るべき「熟慮の原則」
▼筒井淳也

〔ルポ〕
「初の女性首相」という左右双方への踏み絵
――「ガラスの天井」打破をめぐる熱狂と懸念
▼河合香織


時評2026

高市政権の権力構造は「現代の太政官制」だ
▼五百旗頭 薫


モンロー主義に回帰も、「普通の国」になれないアメリカ
▼鶴岡路人


成長戦略の正しい考え方は「スコップを探せ!」
▼櫻川昌哉


日本からノーベル賞は出続けるのか
▼横山広美


過剰反応は禁物だが、楽観も許されない
政治が揺さぶる日中ビジネスの現場
▼浦上早苗

高市発言と日中対立
現状変更を狙う中国の戦術を読む
▼川島 真


【特集Ⅱ】
今年こそ外国語!

「気楽・気軽・気長」でいこう
令和の外国語学習は、「ハードルを下げる」ことから
▼大山祐亮

母語ならもっと伝わる、世界が開く
15言語を話す私がシェアしたい学習のコツ
▼Kazu Languages

ローマ史の泰斗が古代世界へいざなう
歴史学者から見たラテン語の面白さ
▼本村凌二


ポピュリズム時代の「令和の政治改革」
中選挙区比例代表制という選択肢
▼中北浩爾

公立病院8割、一般病院7割が赤字の衝撃
日本医療の構造的課題と流すべき「血」
▼木下翔太郎

昨日の敵、今日の友、明日の同志
カナダの英雄グレイ大尉と女川と北極海
▼山野内勘二

〔対談〕
立川談志生誕90年 新真打・吉笑が志の輔に聞く
家元・立川談志が遺したもの
▼立川志の輔×立川吉笑


好評連載

炎上するまくら【第110回】談志生誕90年企画を終えて
▼立川吉笑

東京藝大で教わる美術鑑賞のレッスン 【第2回】人間像と四季
▼佐藤直樹


新連載

錆びた匙 【第1回】
▼相場英雄


連載小説

ジウ The Next【最終回】
▼誉田哲也


グラビア

東京藝大で教わる美術鑑賞のレッスン【第2回】
▼佐藤直樹


Memories 私の書斎
▼護 雅夫


復興支援のその先へ
「artisansと輪島塗展―輪島塗 そのさき―」展


連載・コラム

ニュースの1枚

深層NEWSの核心


書苑周遊

新刊この一冊
▼苅谷剛彦

著者に聞く
▼西山美久

このマンガもすごい!
▼三木那由他

Book Clip

2026年2月号【編集長から】

★「保守」とは何か。人によって解釈の幅が大きい概念ですが、私は北岡伸一先生のゼミで聞いた「保守とはdecentであるということだ」との言葉が心に残っています。日本語にしづらい英単語ながら、「きちんとした」「慎みのある」「寛大な」と訳せば納得がいくのではないでしょうか。

★「政治制度なり体制なりをきちんと維持していく、という使命感」(宇野重規さん)、「アンカー、錨のような存在」(遠藤晶久さん)、「人は物事を決める時に間違うかもしれないという謙虚さを前提に」(伊吹文明さん)、「社会をいったん更地にして、新しい社会を構築しようとする勢力に対し、その非現実性を冷静に主張する立場」(筒井淳也さん)─。特集「令和の『保守』を読み解く」では「保守」の核心を突く言葉が並びます。

★高市発言以降、中国政府から浴びせられる言葉の刃にはdecentという表現から最も遠いものを感じ、苛立ちを覚えます。しかし外交・安全保障の世界でストレスに耐えかねて十分な戦略なく暴発した時、一時的に気が晴れるのと引き換えにどんな悲劇が待っているか、日本人ならよく知っているはず。辻田真佐憲さんが紹介する「平均台の上を歩くように、慎重にバランスを取りながら進むことが大事だ」という西部邁さんの言葉は、今の日本にこそ当てはまるように思います。

編集長:田中正敏


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