中央公論 2026年3月号
2026年3月号(2月10日発売)
定価1100円(本体価格1000円)
2月10日発売
【 特集 】
昭和天皇と戦争──二・二六事件90年の冬
〔対談〕
反軍ムード、ポピュリズム、天皇主義......
二・二六事件はなぜ起き、何を残したのか
▼筒井清忠×髙杉洋平
退位論の懸念と軍部、国民、米国への思い
昭和天皇は戦争責任をどう考えていたのか
▼河西秀哉
〔対談〕
『坪島文雄日記』と『百武三郎日記』を読み解く
側近の日記から見える昭和天皇の実像
▼黒沢文貴×古川隆久
皇后・女性皇族の戦争
――「国母」が臣民に与える「仁慈」
▼原 武史
職責に忠実だったがゆえの帰結
海軍はなぜ戦争へ傾斜したか
▼手嶋泰伸
「大東亜共栄圏」構想と外務官僚
――外交エリートたちの「失敗の本質」
▼熊本史雄
菊池寛、徳田秋聲、河合栄治郎、広津和郎......
作家・言論人が見た二・二六事件
▼平山周吉
時評2026
5年目を迎えるウクライナ戦争、新たな懸念と可能性
▼鶴岡路人
「責任ある積極財政」を市場に納得させるために
▼櫻川昌哉
AIが原発を後押しする「ワット・ビット連携」
▼横山広美
激動の日本政治
時評2026
選挙戦で示された「小国意識」時代の政党間コンセンサス
▼五百旗頭 薫
シリーズ 論壇を築いた12人
蠟山政道
――「中道政治」に賭けた政治学者
▼河野有理
日本政治の新秩序
――〝リベラルなき〞コンセンサス政治
▼境家史郎
新書大賞2026
新書通103人が厳選した
年間ベスト20
大賞
『カウンセリングとは何か』
第2位『ユダヤ人の歴史』鶴見太郎
第3位『福音派』加藤喜之
ベスト20レビュー
大賞受賞者に聞く
――専門家の「責任」を果たせた一冊
▼東畑開人
小熊英二、鎌田浩毅、佐藤卓己、三宅香帆......
目利き47人が選ぶ2025年私のオススメ新書
マドゥロ拘束と政権移行プロセスの真相
ベネズエラで何が起きたのか
▼坂口安紀
〔対談〕
全面侵攻から4年
新大使が語るウクライナと戦争の現在地
▼ユーリ・ルトビノフ×黒川祐次
〔対談〕
「スーパー戦隊シリーズ」50年の歴史に幕
初代ゴレンジャーが語るヒーロー番組の本髄
▼宮内 洋×鈴木美潮
好評連載
東京藝大で教わる美術鑑賞のレッスン 【第3回】月
▼佐藤直樹
炎上するまくら【第111回】後厄のスタートダッシュ
▼立川吉笑
新連載
芸者屋の倅 【第1回】
▼青山文平
連載小説
錆びた匙 【第2回】
▼相場英雄
グラビア
東京藝大で教わる美術鑑賞のレッスン【第3回】
▼佐藤直樹
決定! 新書大賞2026
東日本大震災15年 ゴッホの傑作 福島へ
連載・コラム
ニュースの1枚
深層NEWSの核心
書苑周遊
新刊この一冊
▼仲野 徹
著者に聞く
▼福尾 匠
このマンガもすごい!
▼トミヤマユキコ
Book Clip
2026年3月号【編集長から】
★2026年は怒濤の幕開けとなりました。主役は今年もトランプ米大統領。1月3日、ベネズエラに軍事攻撃を加え、マドゥロ大統領を拘束し、アメリカに移送しました。さらにグリーンランドの領有を目指して強硬な発言を繰り返し、世界に衝撃を与えます。また日本国内では1月9日に解散・総選挙の見通しが報道され、23日に衆議院が解散。2月8日が投開票日となりました。その間、立憲民主党と公明党が合流して「中道改革連合」を結成するというサプライズも。怒濤の展開でした。
★90年前の1936年も、年が明けた1月21日に衆議院が解散されました。2月20日の総選挙では岡田啓介内閣の与党だった立憲民政党が勝利するも、6日後に「事件」が勃発――。今号では、二・二六事件から90年の節目を迎えるにあたり「昭和天皇と戦争」と題した第1特集を組みました。昭和天皇とその周囲の人々に注目し、二・二六事件以降、日本が戦争への傾斜を強めた経緯を読み解きます。
★今号の校了時点ではまだ選挙戦が始まったばかり。そんな難しいタイミングで日本政治を分析した論考に、期せずして並んだキーワードが「コンセンサス」。世界が分断される時代だからこそ、重要性を増す概念かもしれません。昭和の戦争期を反面教師に、深い議論を経て「合意」が築かれるよう願います。
編集長:田中正敏
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