中央公論 2026年4月号
2026年4月号(3月10日発売)
定価1100円(本体価格1000円)
3月10日発売
【 特集 】
「中華帝国」と日本の興亡
一貫して疎遠な政治、関係の深まる経済
日中、すれ違いと軋轢の1500年
▼岡本隆司
前漢武帝から倭の五王、遣唐使の停止まで
古代日本にとっての模範と脅威
▼河内春人
倭国イメージから義満外交、壬辰戦争まで
宋・元・明朝は日本をどう見ていたか
▼上田 信
日清戦争から満州事変、日中戦争まで
衝突の近代から何を学ぶか
▼佐々木雄一
『三国志演義』から『鬼滅の刃』まで
ヒーロー像の差から見た日中文化の相違点
▼加藤 徹
〔対談〕
日本は自らのナラティブを語れ
高市政権に必要な対中外交の「戦略」
▼垂 秀夫×井上正也
時評2026
ミスを勝機に転換する「高市劇場」の構造と今後迎える正念場
▼五百旗頭 薫
選挙で外交は変わるのか
▼鶴岡路人
成長と格差のトレードオフという不都合な真実
▼櫻川昌哉
理系を5割へ、デジタル人材増強のゆくえは
▼横山広美
【 特集 】
高市旋風と政界再編
高市早苗首相の「富国強兵」と落とし穴
――財政規律とマーケット
▼竹中治堅
「自維連立」の構造が導く維新支持の抑制
――避けがたい「大阪党」への回帰
▼善教将大
「中道」路線は間違っていない
中道改革連合は「対案型」野党を目指せ
▼山本健太郎
【 特集 】
予備校文化は消えるか
〔対談〕
受験を超えた「知」があった場所
あの熱狂は「時代の徒花」だったのか
▼出口 汪×小林哲夫
予備校文化の盛衰と拡散
――市場性を利用した対抗運動とその帰結
▼藤村達也
カリスマ性、モチベーション、アドリブ感......
人気YouTuberが語る「予備校のノリ」がウケる理由
▼ヨビノリたくみ
ドンロー主義が塗り替える世界秩序
トランプの行動原理と真の思惑は
▼鈴木一人
グリーンランド危機と米欧の「離婚」
ふぞろいの欧州たち
▼遠藤 乾
奇襲を許さない特性、迫る人道危機
キューバはベネズエラの「次」なのか
▼上 英明
止まらぬインフレ、大規模デモ、米国との核協議......
対イスラエル戦後の国家再建にゆれるイラン
▼黒田賢治
【シリーズ 論壇を築いた12人】
福田恆存
――反時代的思想家と現代
▼川久保 剛
好評連載
東京藝大で教わる美術鑑賞のレッスン 【第4回】イメージとしての廃墟
▼佐藤直樹
炎上するまくら【第112回】黒紋付ママチャリ疾走野郎
▼立川吉笑
連載小説
錆びた匙 【第3回】
▼相場英雄
芸者屋の倅 【第2回】
▼青山文平
グラビア
東京藝大で教わる美術鑑賞のレッスン【第4回】
▼佐藤直樹
福田恆存と『中央公論』
羽柴秀吉の新発見書状
「史料を集め、伝え、そして編む―東京大学史料編纂所の過去と現在―」
連載・コラム
ニュースの1枚
深層NEWSの核心
書苑周遊
新刊この一冊
▼櫻田 淳
著者に聞く
▼秋田麻早子
このマンガもすごい!
▼三木那由他
Book Clip
2026年4月号【編集長から】
★三国志には思い入れがあります。小学校の図書室で手に取った岩波少年文庫版『三国志』(小川環樹・武部利男編訳)がその入り口でした。『三国志演義』の子ども向け抄訳ですが、上巻を借りて読んだところ、あまりに面白く、週末に書店で中巻と下巻を買ってむさぼり読みました。中学生になると村上知行訳の完訳版(全5巻、角川文庫)へ進みます。スポーツより勉強が得意なタイプの男子にありがちでしょうが、諸葛亮はもちろん郭嘉、周瑜など知略を武器に戦う「軍師」たちに憧れたものです。高校生になると『正史 三国志』(全8巻、ちくま学芸文庫)に挑戦したものの、こちらは歯ごたえがありすぎて挫折。その経験から発想した書籍企画が渡邉義浩著『三国志--演義から正史、そして史実へ』(中公新書)です。
★三国志をはじめ、中国の歴史や英傑に親しみのある方は多いでしょう。ただ時代が下るにつれて親近感はだんだん薄れ、現代の指導者に至っては......。それでも知らずに済ませるには大きすぎ、また近すぎる存在。今号の第1特集は古代まで遡って日中関係を巨視的に把握する試みです。
★第3特集は「予備校文化」。私も高校卒業後、河合塾広島校に通いました。そこで出会った友人たちとは30年を経た今も集まります。気楽さと焦燥感の入り交じる独特な空気は忘れられません。
編集長:田中正敏
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