2010年7月号【編集後記】

★仕事上の研究のため、というのは嘘で、単に流行ものに弱いため、早速、iPadを手に入れて試してみました。うーん、インターネットやスマートフォンを最初に使った時ほどのインパンクは感じませんねぇ。これで革命が起こると、わが出版業界は上を下への大騒ぎですが、ほんまかいなというのが実感です。まあ、新しい商売でも考えてみるかといったところです。

★もちろん、安閑としているわけではありません。雑誌にとってみれば、すでにインターネット検索エンジンの登場こそが大革命でした。それこそ身の振り方を考えなければならない状況に。ネットと携帯により、すでにメディア・シフトは起きてしまっています。★グーテンベルク以来というのはいくら何でも大袈裟ですが、明治維新程度のインパクトはありそうです。新時代の到来と西洋活版印刷の導入で、全く新しい言論の可能性が生まれました。かく言う弊誌も明治中葉、西本願寺が、新時代に合わせ僧侶の飲酒を反省しようと始めた雑誌。三転四転して今の姿に。★あらゆる可能性が試されて、何がどう生き残るか分からない時代。これを瓦解とみるかフロンティアとみるかは各人の自由です。ちなみに中央公論編集部も遅ればせながら他社をまねてtwitterのアカウントを開設しました。@chukoediです。わたしが一方的にぼやき続けています。開設以来約一ヵ月。漂いながらもなんとかまだ消えずに残っています。(間宮)