2012年9月号【編集後記】

★二月に天皇陛下の心臓手術を執刀した天野篤先生と、アントニオ猪木さんの"異種格闘対談"。猪木ワールドにどっぷり浸ったあとの締めはもちろん「一、二、三、ダァー」。

プレセントされた赤いマフラーを首に巻き破顔する天野先生の姿に、失礼ながら、「ヒーローの前では誰でも子どもになってしまうのか!」。★猪木さんはブラジルにいたころ、円盤投げで名を馳せ、それがきっかけで力道山にスカウトされたという。自伝によると、ご本人もブラジル代表としてオリンピックに出場したいと思ったことがあるそうだ。★オリンピックといえば、やはりマラソン。1908年ドランドの悲劇、48年ガイイの急失速、ロンドンでは今回も、ゴール前で何かが起きるのだろうか。(木佐貫)

★生来図々しいから政治家を前に緊張した記憶はほとんどない。が、かつて中曽根康弘元首相を取材した時はガチガチに緊張した。イマドキの政治家とは背負う歴史が違うからか。★今の日本の政治家が小粒なのはなぜか、という問いに、氏は戦争でも経験しなければ本気で国を思わないのかもしれないという趣旨のことを述べた。重い言葉である。★今月は特集「政治家は『塾』で育つのか」。氏のご指摘はあまりに正しいけれど、そうも言ってはいられない。私たちは私たちの"在庫"からよりマシな政治家を育て選ぶしかないのだから。あっという間に消費されない政治家育成法を考えた。(中西)