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2015年8月号【編集長から】

こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。

 先月号の緊急特集「2025年 東京圏介護破綻」で取り上げた日本創成会議の増田リポート第2弾が、特に地方で波紋を広げています。リポートは1都3県の連携強化など4つの処方箋を提言したのですが、4番目の「地方移住」が「東京の身勝手」などと反発を招いているようです。一方、介護難民が溢れると指摘された東京圏の危機感はさほど見られません。そこで、今月号の特集は「地方移住は『姥捨て山』か」です。「都知事、介護難民をどうしますか」と増田寛也さんが舛添要一・東京都知事に迫るほか、藻谷浩介さんが「目覚めよ! 東京圏の市民」と叱ります。また、緊急アンケート「移住おすすめ地域」全国41市長の本音は、地方の期待と戸惑いを浮き彫りにしています。

 もう1つの特集「終活 人生の幕引きを考える」では、最近話題となっている生前契約、墓じまい、遺産相続などを具体的に解説するとともに、鎌田実、山折哲雄、荻野アンナ、小山明子、下重暁子、佐々淳行、保坂正康、竹内政明の各氏らがそれぞれの死生観を明かしています。

 また、2002年に「対日関係の新思考」が日中両国で大反響を呼んだ馬立誠さん(『人民日報』元論説委員)が、中国に「寛容」を求めた新論文「中日の和解なくして東アジアの安寧はない」の全文を独占掲載。さらに、山内昌之さんと佐藤優さんの対談による新連載「ラディカル・ポリティクス〜いま世界で何が起きているか」は、まず「世界で噴き出すナショナリズムの深層」に迫ります。

 最後にちょっとしたクイズを。坂村健さんの「コンピュータは人類を超えるか」。技術の進歩により、自らを意識的に改良できる知能システムがいつか生まれ、人類中心の歴史は終わるとしていますが、引き返し不能のその日を何と呼ぶのでしょう? 答えは本誌で。一部のネット書店でも購入できます。