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2015年9月号【編集長から】

 こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。

 それにしても、暑いですね。信号待ちをしているだけで、汗が噴き出ます。汗をぬぐいながら、70年前の夏もこんなに暑かったのだろうかと思いを馳せます。今夏の「中央公論」は、160ページに及ぶ総力特集「戦後70年 日本を問い直す」で、当時を知る各界の重鎮の証言を中心に、若い世代に発言も求め、この70年の平和と繁栄を考えました。

 日野原重明さん103歳とドナルド・キーンさん93歳の対談「ようこそキーンさん、平和の話をしましょう」をはじめ、8.15以降も戦闘の続いた満州と占守島(シュムシュトウ)の記憶をたどる宝田明さんと浅田次郎さんの対談「玉音放送で終わらなかった戦争」、50歳もの年齢差のある五木寛之さんと古市憲寿さんの対談「世代間対立が生み出す『嫌老社会』」、山崎正和さんと福嶋亮大さんの対談「戦後復興を世界文明史の中で捉える」など、様々な角度から、世代を超えて、この70年の日本を問う対談・鼎談やエッセイが満載です。

 8.15を前に、安倍首相の戦後70年談話が注目されています。中曽根康弘元首相が「侵略的戦争だった」と言明した特別インタビュー「国家、戦争、侵略、靖国を語る」は、保守の重鎮の発言だけに重みがあります。首相談話の有識者懇談会で座長代理を務めた北岡伸一さんの「侵略と植民地支配について日本がとるべき姿勢」、大沢保昭さんと江川紹子さんの対談「歴史認識――対立を克服する途はあるのか」など、歴史認識を問う論考にも注目ください。

 最後にちょっとしたクイズを。佐藤優さんの中公新書ラクレ「ケンカの流儀」番外編として行われた、池上彰さんと佐藤さんの対談「反知性主義が暴走する『いま』を生き抜くために」。池上さんにとって人生最大の修羅場は「NHK記者として警視庁捜査1課、3課を担当していた約2年間」だったそうですが、何があったのでしょうか? 答えは本誌で。一部のネット書店でも購入できます。