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2016年4月号【編集長から】

 こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。

 「人工知能が囲碁プロ破る」「人工知能 東ロボくん 東大入学へ前進」など、最近は新聞やテレビで「人工知能(AI)」に関するニュースをよく見かけるようになりました。読売新聞(東京本社版)で検索すると、2015年は128件で、2014年の46件の2.8倍。今年はすでに42件(3月5日現在)ですから、AI時代は着実に近づいているようです。もっとも、例えばAIによってクルマの自動運転が実現すれば、運転手という仕事はいらなくなるわけで、不安になる人もいるかもしれません。

今月号の特集「人工知能(AI)は仕事を奪うのか」は、公認会計士も公務員も失職しかねないという野村総合研究所の試算をもとにした「なくなる仕事100、なくならない仕事100」を軸に、人工知能(AI)の未来を探ります。日英のAI研究の第1人者、松尾豊さん、マイケル・オズボーンさんがそれぞれAIの未来を予測するほか、冨山和彦さんがAIで加速する産業再編、八代嘉美さんが人間と人工知能を語るなど、読み応えのあるラインナップです。

 東日本大震災から5年がたちました。「被災地域 3県知事、34市町村長アンケート」からは、復興が思うように進まぬ苛立ちが伝わってきます。特集「被災地が映し出す日本の歪み」は、人口減少が進む日本で復興はどうあるべきか、地方創生は何を学ぶべきかを考えます。小泉進次郎さんと林修さん、南郷市兵さんの座談会「福島の子どもたちへ」では、担当編集者も思わず涙ぐみました。

 最後にちょっとしたクイズを。ルポ「ギリシャ→ドイツ2000キロ、春香クリスティーンが難民ルートを行く」。1回目はギリシャ・レスボス島が舞台ですが、「難民が押し寄せるエーゲ海の美しい島」の海岸に、大量に放置されているものは何でしょう。答えは、本誌で。一部のネット書店でも購入できます。