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2018年6月号【編集長から】

<官僚は劣化したのか>

官僚の不祥事が報じられるたびに、1998年に大蔵省(現・財務省)を揺るがしたスキャンダルを思い出します。金融機関の接待汚職でキャリアを含む4官僚が逮捕され、蔵相が引責辞任しました。後始末として金融担当部局は分離されて金融庁となり、後の省庁再編では、組織の伝統と誇りの源だった省庁名も変更されました。

発覚当時、私は大蔵省を担当する記者でした。省内を覆う暗い雰囲気を思い出します。今、一連の騒動の「主人公」となっている昭和57年入省組は、20年前には先輩の過ちに苦い思いを噛みしめた世代です。なぜ、不祥事が繰り返すのか、説明して欲しいと思います。

財務省だけではありません。文科省、厚労省、防衛庁、官邸・・・。不始末が相次ぐ霞ヶ関で、何が起きているのか、6月号で徹底分析しました。

財政再建、教育改革、社会保障改革、安全保障・・・。いずれものっぴきならない状況なのに、各省庁は自分の後始末に追われています。官僚が仕事に専念できないツケは、結局国民に回ってくると思うと、何ともやりきれません。


              編集長 斎藤孝光

<中央公論デジタル・ダイジェスト=4月25日発刊分>
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