2025年4月号【編集長から】
★コンピュータのハッキング(hacking)のように、民主政治の仕組みをハック(hack)しようとする動きが広がっています。デジタルテクノロジーを利用した情報戦が展開され、選挙結果を左右する事態は、ルーマニアやモルドバで現実のものに。また、「2馬力選挙」「選挙ポスター枠の販売」など、制度の抜け穴をつくような手法は、日本でも頻繁に目にするようになりました。開かれた自由な選挙を維持しつつ、悪意からいかに制度を守ればよいのか。民主政治の再設計が必要な時期がきているようです。特集「ハックされる民主政治」では、最前線の攻防を活写します。
★人口減少がもたらした人手不足によって、日本人の働き方が転換点を迎えています。とりあえず「妻が専業主婦である男性正社員」の視点で考えればよかった時代は過去になりました。Z世代の若者、中間管理職、女性、定年後の高齢者、そしてスポットワーカーまで。働く人の属性が多様化したことで、仕事をめぐる問題も複雑化しています。今や「罰ゲーム」とも言われる中間管理職の一人としてはますます悩ましいですが、巻頭対談の楠木建さんによれば、現在の人手不足はこの数十年で「日本にとってもっともポジティブな変化」とのこと。力強いメッセージを心の支えにして頑張りましょう、中間管理職の皆さん!
編集長:田中正敏
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