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治部れんげ 子ども・女性支援政策から考える"失われた10年"

治部れんげ(東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授)
写真提供:photo AC
「異次元の少子化対策」は必要な層に届いていない? 東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授の治部れんげさんが、日本の子ども・女性支援政策の課題を解説し、持続可能な社会を作るための方策を提言。
(『中央公論』2024年2月号より抜粋)

 本稿では人口減少社会の現実を踏まえつつ、持続可能な社会を作るための方策を提案したい。これから記すことは、私が委員として関わる内閣府男女共同参画計画実行・監視専門調査会、東京都男女平等参画審議会、そして会長として関わる豊島区男女共同参画推進会議・女性活躍推進協議会などで見聞きした議論や、それらの仕事から派生して与野党国会議員や地方議員と意見交換した経験に基づく。

 私自身は今年50歳を迎える団塊ジュニア世代で子育て中である。核家族共働き家庭の運営は夫婦で協力しても大変だが、子どもたちの存在は人生最大の幸福である。本稿にはそんな個人の価値観も反映されている。

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