新書と専門書の間―"選書"とは一体何なのか!? ~『分断の克服 1989-1990』『日本の保守とリベラル』中公選書が今熱いワケ!~
あの本が売れてるワケ 若手営業社員が探ってみた 連載第12回
中公選書リニューアル後初の発売即重版!『日本の保守とリベラル』
もう一点、中公選書で今売り上げ好調なのが宇野重規さんの『日本の保守とリベラル―思考の座標軸を立て直す』です。「保守」と「リベラル」は本当に対立する思想なのかについて、伊藤博文、福沢諭吉、福田恆存、丸山眞男を取り上げつつ読み解きます。宇野重規さんはフランスの思想家アレクシ・ド・トクヴィルの研究者として評価の高い方で、2020年刊行の講談社現代新書『民主主義とは何か』がベストセラーとなるなど活躍が目覚ましい著者です。本作も企画段階から期待されていましたが、発売即重版と大きな反響がありました。