皆さんから寄せられた投票の中から、いくつかを抜粋してご紹介します。
今こそ読むべき民主主義の教科書
民主主義が歩んできた歴史と、未来への向き合い方について検討した民主主義の教科書ともいえる一冊。政治思想史の第一人者が平易な文体と丁寧な論理で民主主義の本質に迫る。
▼古代ギリシアから欧州啓蒙思想、社会契約論、ウェーバー、アーレント、ロールズ、ピケティ、戦後日本政治までを概観する、民主主義2500年の歴史にして諸思想の名サマリー。民主主義がいかに形成され、どのような問題が積み残されているのか、その問題をどのようにとらえ、克服する道筋を見出すかの理路を端的に提示している。
(集英社新書・伊藤直樹)
▼民主主義の起源から現代の課題までを振り返る。コロナ禍での国家と国民の関係について考える際にも参考にしたい。
(往来堂書店・笈入建志)
菅首相によって日本学術会議会員への任命を拒否された、宇野重規氏が著したことでも注目を浴びた。
▼日本学術会議への任命を拒否された著者が、このタイミングで刊行する「民主主義とは何か」。これ以上の重みはないだろう。
(紀伊國屋書店広島店・池田匡隆)
▼民主主義の危機の時代にこそ読まれるべき一冊だと思います。
(有隣堂商品戦略部・芝健太郎)
▼民主主義は2500年の歴史の中で紆余曲折を辿ってきたが、それでも発展してきた。不穏な2020年に刊行された意義ははかり知れない。
(中公新書ラクレ・中西恵子)
▼新書の王道を貫いた結果、時代とも共鳴したように感じました。
(中公新書・田中正敏)
〔『中央公論』2021年3月号より〕
「新書大賞2021」上位20冊までのランキングと、有識者59名の講評など詳細は、2021年2月10日発売の『中央公論』3月号に掲載されています。
特設ページでも上位20位までのランキングを掲載しています。
「新書大賞」特設ページ https://chuokoron.jp/shinsho_award/
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