皆さんから寄せられた投票の中から、いくつかを抜粋してご紹介します。
進化の道筋を解き明かす
DNAの分析技術の向上により人類の起源をめぐる研究が急展開を見せるなか、分子人類学の第一人者が、最新の研究成果を基に人類進化のプロセスを丹念にまとめあげた。
▼考古学の進化が窺える良書
(有隣堂店舗運営部・芝健太郎)
▼我々現代人のなかにホモ・サピエンス20万年の進化の歴史と多様性が取り込まれていることを想像しながら読めて興味深かった
(青春新書編集長・中野和彦)
刊行は2022年2月だが、10月にスバンテ・ペーボ博士へのノーベル生理学・医学賞授与が発表されたことも追い風となった。
▼スバンテ・ペーボ氏はゲノム(遺伝情報)解析技術を用い、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人との交雑を実証した。本書もDNA分析を取り込みながら、人類史をわかりやすく説く。自分のルーツに興味のある人、まずこの本を読んでみよう
(教文館・伊藤豊)
▼類書の多いジャンルだが、科学的に難解になりすぎず、しかし「人類誕生から現生人類までの流れがいかに複雑だったか」という最新の知見をうまく伝えており、ワクワクしながら読み進めることができる
(講談社学芸部長兼ブルーバックス編集長・篠木和久)
▼人類の起源を辿ること以上のグレート・ジャーニーはない。同書が与えてくれる知的興奮は、どんな冒険譚をも凌ぐ
(BOOKSなかだ掛尾本店・熊田明浩)
▼アフリカから極東までの旅路から、我々のこの先の未来への道がなんとか見えないものかと楽しみながら読めた
(丸善桶川店店長・渡辺泰弘)
〔『中央公論』2023年3月号より〕
「新書大賞2023」上位20冊までのランキングと、有識者48名の講評など詳細は、2023年2月10日発売の『中央公論』3月号に掲載されています。
特設ページでも上位20位までのランキングを掲載しています。
「新書大賞」特設ページ https://chuokoron.jp/shinsho_award/
1