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特異な宗教集団の実態に迫る <新書大賞2026>3位『福音派』加藤喜之 レビュー

新書大賞2026
皆さんから寄せられた投票の中から、いくつかを抜粋してご紹介します。

特異な宗教集団の実態に迫る

 アメリカの歴史のなかで独自の発展を遂げた宗教集団「福音派」はなぜこれほど政治的影響力を持つに至ったのかを多角的に論じる。

▼福音派がどのように変遷し、勢力を拡大していったのかがよくわかる。アメリカにおける宗教の持つ影響力の大きさを実感した(読売新聞・小林佑基)

▼混迷する現在のアメリカ政治がいかに「宗教」から影響を受けてきたのか。イメージのしづらい価値観や複雑な通史を概観できる(川又書店エクセル店・益子陽介)

▼福音派の人びとの目に映る「アメリカの現実」に意表をつかれ、決して同じ「現実」を生きてはいない人と人とが共に生きることの難しさについて考えさせられた(講談社現代新書編集部・今野正悦)

▼なぜアメリカでは中絶・同性婚問題、終末論などが政治の論点になるのか。大統領選挙ではどういった勢力の動きがあるのか。この本を読んで初めて理解が進んだ(星野書店・須藤紀子)

 福音派が、トランプをはじめ、歴代の大統領とどう関わってきたか、白人信者の人種差別観など教会の闇の部分にも切り込む。

▼アメリカのトランプ人気やイスラエル・パレスチナ問題の根底にあるものへの理解が深まりました(東京大学生協本郷書籍部店長・竹原昌樹)

▼日本には馴染みの少ないキーパーソンが続々登場する知的刺激もさることながら、突飛に見えるトランプの政治的行動も彼なりに過去の文脈に即している(パクっている)ことが理解できる(文春新書編集長・前島篤志)

〔『中央公論』2026年3月号より〕

 

「新書大賞2026」上位20冊までのランキングと、有識者47名の講評など詳細は、2026年2月10日発売の『中央公論』3月号に掲載されています。

特設ページでも上位20位までのランキングを掲載しています。
「新書大賞」特設ページ https://chuokoron.jp/shinsho_award/

 

福音派(中公新書)

加藤喜之

出版社:中央公論新社 発売日:2025/9/19

中央公論 2026年3月号
電子版
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