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高野之夫豊島区長「長瀬智也さんがドラマで『危ない』と言った池袋西口も、もうあの頃の西口じゃない」

豊島区は消滅可能性都市をどう脱却したか(後編)
高野之夫(豊島区長)

多様性を求めて

◆ところが20年には、コロナ禍というさらなる試練が訪れました。池袋駅前の活性化とともに、華々しいイベントも数多く企画されていましたが、それらの大半は中止。20年に豊島区の人口は、2946人の減少(住民基本台帳による)。コロナ禍でも20年の東京都区部の人口は全体で2000人以上増加していますので、これもショックだったのではないでしょうか。

20年は豊島区内で日本人人口が268人増加する一方で、外国人人口は3214人の減少があり、その結果、全体の人口が確かに減少しました。

ただ、減少した外国人人口の多くを占めるのが、近隣諸国からきていた留学生だったと私たちは認識しています。14年から19年にかけて、豊島区では、留学生を中心に外国人登録者の数が右肩上がりで増えました。この期間の外国人の増加率は日本人を大きく上回り、人口も全住民の約一割を占めるに至りました。

こうしたことからも、外国人人口減少への対応策は重要です。ただ、留学生に関していえば、今はコロナ禍で本国に帰っているのでしょうが、これが一段落したら、また戻ってくると予測しています。

また、東京国際大学が23年に、イケ・サンパークの隣接地に池袋キャンパスを開校します。川越キャンパスから一部移転する3500人の学生のうち2000人が海外からの留学生です。池袋はアニメ文化の聖地として世界中のアニメ好きにも知られており、若者を引き付ける力を持っています。悲観的になる要素はないと考えています。

私たちの考える多様性の一つは、何度も述べている通り、子どもと女性にやさしいまちづくりであり、そこに外国人との共生も加わります。さらに人口減少に対応するためには、高齢者の方々が積極的に、まちづくりに参加することも重要だと考えています。

◆人口減少を論じる時は、若年人口、生産年齢人口に焦点が行きがちですが、若い人だけでなく、高齢の方々もウェルカムなのですか。

都市やまちの魅力は、地域全体で包括的に見ることが大切です。多世代が交流することは、都市の持続可能性に不可欠です。区内に26ヵ所ある区民ひろばは、赤ちゃんから高齢の方まで誰もが利用できる地域コミュニティの拠点として、多世代間の交流の輪が広がっています。

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