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待望された、令和の「荘園通史」 <新書大賞2022>3位『荘園』レビュー

新書大賞2022
皆さんから寄せられた投票の中から、いくつかを抜粋してご紹介します。

待望された、令和の「荘園通史」

奈良時代から室町時代まで続いた、「荘園」の実像に迫る。

 

▼荘園を知らずして中世は語れない
(丸善お茶の水店・金澤秋士)

 

▼ヒト・モノ・カネを生み育て、中世社会を創り出した荘園制を知るには最良の入門書
(MARUZEN&
ジュンク堂書店梅田店・岡一雅)

▼750年にもわたる荘園の構造が気候的、政治・社会・経済的観点から読み解かれ理解できる良書
(ブックエース・清宮慎太郎)

▼読者の潜在ニーズを掘り起こし(学校の授業で習ったが、具体的なイメージが浮かばないので知りたい)、学問上・研究史上の意義があり(「多くの論者によってさまざまな議論が行われたため、全体像がつかみにくい」と著者は言う)、新たな知見が加わっている(古気候学によって復元された気候変動を考察に加味)、新書らしい新
(河出書房新
社・藤﨑寛之)

最新の科学的データを用い、気候変動の面からも荘園について解説。歴史書としては異例のヒットとなった。

▼一見地味な題材ではあるが、日本中世史の背骨をググッと通す骨太な作品
(講談社企画部・木原進治)

▼隆盛を誇ったマルクス歴史学などへのオマージュも忘れずに、それらを刷新すべく丹念に考証を重ねてゆく筆致は、多方面への誠実さを損なわない著者の研究姿勢にも重なる。日本中世における権力と主体の変遷を照射すると同時に、通史としての上質な資料もなす厚みのある歴史学と、歴史に向き合う真摯な姿が読む者をとらえて離さない
(くまざわ書店
八王子店・磯前大地)

 

〔『中央公論』2022年3月号より〕

 

「新書大賞2022」上位20冊までのランキングと、有識者49名の講評など詳細は、2022年2月10日発売の『中央公論』3月号に掲載されています。

特設ページでも上位20位までのランキングを掲載しています。
「新書大賞」特設ページ https://chuokoron.jp/shinsho_award/

 

荘園(中公新書)

伊藤俊一

出版社:中央公論新社
発売日:2021/9/21

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