「街」が開花した清澄白河、しないままの東雲を抱える江東区、南北に長い形と鉄道・道路が今一つフィットしていない江戸川区の「輝く街・くすむ街」
牧野知弘の23区「街間格差」第12回
牧野知弘
南北に長い形をしている「江戸川区」
江戸川区は葛飾区の南に位置していて、荒川と江戸川に東西を挟まれた南北に長い形をしています。
鉄道としては江東区を東西に横断する各路線がそのまま江戸川区まで延びていますが、特に都営新宿線がくまなく区内を走っています。
新宿線はその名前は良いものの、実際には都心部の北寄りのエリアを横断しているため新宿との間に目立つ駅が少なく、通勤路線などとしていま一つな印象があります。
JRも、総武線は区の北側部分をわずかに通過するだけで区内に位置する駅は小岩駅のみとなります。京葉線に至っては、東京湾に面する南岸に葛西臨海公園駅があるだけです。
むしろ江戸川区の幹線は東京メトロ東西線になるのではないでしょうか。とはいえ、この区内にある東西線沿線の駅は西葛西と葛西の2駅だけ。