小沢一郎 3度目の政権交代は「次期衆院選」で――「日本改造」に向けて最終決戦

小沢一郎(立憲民主党衆議院議員)

野党候補を一本化すれば勝てる

――今年6月に立憲民主党内に発足した「野党候補の一本化で政権交代を実現する有志の会」の呼びかけ人の一人に名を連ねています。


 立憲民主党の泉健太代表ら執行部は、他の野党と話ができていません。野党第1党の代表や執行部が、他党と話し合いをしたくても「NO」を突き付けられるという、珍しい現象です。こんな状況だから、党内の議員は「このままでは選挙が大変だ」と陰で文句を言っていました。「とにかく野党は協力して候補を一本化してほしい」という気持ちをみんな持っていたのです。

 有志の会に賛同したのは57人。党所属衆院議員90人超のうち、執行部を除くと約80人ですから、党全体の7割強です。執行部も本音は賛成だと思いますから、党内のほとんどの人が賛成ということになります。これだけの人数がわずか2、3日の間にパッと集まりました。みんなそれだけ心配していたということです。

 執行部に不満があるのなら、隠れてぐちゃぐちゃ言っていても駄目です。はっきりと自分たちの意思を表に出すべきだということで、僕はみんなの気持ちを代弁してやりましたが、(候補者調整は)進展していませんね(苦笑)。この動きが「自分の選挙のため」からレベルアップして「政権を取るため」というふうになればいいと思います。

 当たり前のことですが、野党が協力しなきゃ勝てっこないのです。東京の小選挙区でも、もし日本維新の会や共産党がそれぞれ候補者を立てたら、立憲民主党は全員落選します。


――野党全体で「勝てる候補」を立てることが肝要だということですね。


 その通りです。野党で勝てる候補であれば、どの党でもいいのです。とにかく勝てる候補、強い候補を野党統一候補にしていく必要があります。立憲民主党ということにはこだわりません。党は関係ありません。

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