小泉進次郎 父として、政治家として

小泉進次郎(衆議院議員)

人口減少は世界共通の課題

――本号掲載の「人口ビジョン2100」では、小泉議員のお子さんをはじめ、令和生まれが生きる2100年には、日本の人口が半減するというケースも予測されています。この数字を見てどう思われますか?


 新型コロナウイルスの感染拡大などによって、人口減少が加速度的に進みました。深刻な数字は受け入れなくてはいけませんし、それを前提にした国づくりをする必要があると思います。

 同時に私たちは視野を広げなくてはいけない。というのも、人口減少と少子化は日本だけの問題ではないのです。特にアジアの国々は皆同じ課題を抱えています。例えば韓国は国全体の出生率が1.0を切り、首都のソウルではなんと0.5ですよ。シンガポールも台湾も、同様に深刻です。それを考えたら、同じ課題を共有する国や地域が意見交換をする枠組みを、日本が主導してつくってもいいんじゃないでしょうか。

 人口減少と少子化には根深い問題が絡んでおり、どの国も政策だけでは解決できずに苦しんでいます。世界が共通で向き合うことになる課題であり、日本がリードする覚悟で取り組むことが大事だと思います。

(続きは『中央公論』2024年2月号で)

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小泉進次郎(衆議院議員)
〔こいずみしんじろう〕
1981年神奈川県生まれ。関東学院大学卒業。米コロンビア大学大学院修士課程修了(政治学)。父・小泉純一郎元首相の秘書を経て、2009年衆議院議員初当選。内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官、自民党筆頭副幹事長、厚生労働部会長、環境大臣などを歴任。
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