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今こそ伝えたい『ルワンダ中央銀行総裁日記』ヒットの本当の立役者 ~「やってみるか!」の連鎖が大きなうねりに~

あの本が売れてるワケ 若手営業社員が探ってみた
中央公論新社の若手社員が代わる代わる自社のヒット本の売れているワケを探りつつ、しれっと自社本を紹介していく本企画。第3回は、昨年リバイバルヒットが話題になった『ルワンダ中央銀行総裁日記』(中公新書)を取り上げます。各種メディアからも取材を受けた本書をなぜ今さら…?若手営業社員の荒井がまだ取り上げられていないヒットの理由を探りました。

もっと知って欲しいヒットの立役者

今回取り上げるヒット本は服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』(中公新書)です。本書は刊行約50年も経っていたのにもかかわらず、ちょうど1年前の2021年3月にリバイバルヒットしたことで話題になりました。各種メディアからも取材が相次ぎ、著者の服部さんの高潔な仕事ぶりに対する再評価や、なぜ今読まれるのかという背景の解説、「なろう系」風の帯やパネルを作成する場となった中公の若手部会についての紹介など各方面から取り上げていただきました。

なぜ今さらその『ルワンダ』を...?とお思いの方もいるはず。実は、担当営業部員の一人として、一番伝えたいことが伝わっていないという歯がゆさがありました。もちろん、ヒットの理由は複合的なものですが、スタートから関わってきた当事者として、この『ルワンダ』の成功に関しては、もっと光が当てられるべきと立役者がいると感じていたのです。

結論を先に言ってしまうと、私が思う本当の立役者は、最初期に『ルワンダ』を大きく展開する判断をしてくれた書店員の皆さんです。出版業界に長く身を置いている人であれば、そんなの当たり前と思われるかもしれません。私自身、出版社に入社する前は、ヒット作と読者である自身はあたかも直接つながっているような認識でいましたので、この点を一般の読者の方々にもぜひお伝えしたいと思いました。

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