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千々和泰明 「安保三文書」改定がもたらす政策の変化

千々和泰明(防衛省防衛研究所主任研究官)

変化する防衛大綱の役割

 一方、三文書のなかで、防衛大綱の役割が変わってきている点には留意すべきであろう。通常、防衛大綱は「おおむね10年程度の期間」を念頭に置いたものと説明されるが、これまで策定されてきた六つの防衛大綱のなかで、10年程度維持されたと言えるのは一つだけ(1995年大綱)であり、多くは3~6年しかもたなかった。逆に、最初の1976年大綱は、10年どころか、19年間も持続した。これは何を意味しているのだろうか。

(本稿は個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません)

(続きは『中央公論』2022年12月号で)

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千々和泰明(防衛省防衛研究所主任研究官)
◆千々和泰明〔ちぢわやすあき〕
1978年生まれ。福岡県出身。大阪大学大学院国際公共政策研究科博士課程修了。博士(国際公共政策)。内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)付主査などを経て、2013年より現職。著書に『安全保障と防衛力の戦後史1971~2010』(日本防衛学会猪木正道賞正賞)、『戦争はいかに終結したか』(石橋湛山賞)、『戦後日本の安全保障』など。
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