"戦狼"中国といかに向き合うか? 英・仏・独・EUの「本気度」

鶴岡路人(慶應義塾大学准教授)

「インド太平洋国家」としての仏

 英国と並ぶ欧州の軍事大国はフランスだ。2021年5月に仏海軍の強襲揚陸艦「トネール」などが日本に寄港し、九州では、着上陸作戦を想定した共同訓練が日米仏の3ヵ国でおこなわれた。仏軍による日本での陸上訓練への参加は初で、しかも着上陸という日本の防衛に極めて重要な、真剣度の高い訓練だった。

 この陸軍種パートの他に、洋上では海軍種による共同訓練が実施されているが、これには豪州も参加した。日米仏3ヵ国の揚陸艦(海上自衛隊は輸送艦)が一堂に会した点でも貴重な機会だった。

中央公論 2021年10月号
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鶴岡路人(慶應義塾大学准教授)
〔つるおかみちと〕
1975年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、同大学大学院などを経て英ロンドン大学キングス・カレッジで博士号取得。在ベルギー日本大使館専門調査員、防衛研究所主任研究官、英王立防衛・安全保障研究所(RUSI)訪問研究員などを歴任。専門は現代欧州政治、国際安全保障。著書に『EU離脱』、共編著に『EUの国際政治』などがある。
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