ブランド住宅街と混沌とした街が同居する新宿区。すべてを満たした街と風情のない街を抱える渋谷区の「輝く街・くすむ街」

牧野知弘の23区「街間格差」第3回
牧野知弘

雰囲気の良い若葉町、須賀町。美しい街並みの市ヶ谷砂土原町、市ヶ谷薬王寺町

四ッ谷駅前には、超高層オフィス、住宅、商業施設や学校などからなる駅前再開発事業「コモレ四谷」が2019年度にオープンしました。

コモレ四谷.jpg2019年にオープンしたコモレ四谷。(写真提供:Photo AC)

LINEなどの先端企業がテナントとして入居しているこのビルは、スーパーのライフなど、ご近所向けの商業施設も充実。四ッ谷駅前の新たな顔として、多くの人々が行き交う場所になっています。

四ッ谷駅の南側の若葉町、須賀町なども良い雰囲気です。

須賀町は寺社、仏閣が多いためか緑も多く、新宿通りから少し入った若葉町はブランド住宅街になっています。

銀行員だった頃、私はこの「街」を担当していましたが、「ごきげんよう」や「あそばす」といった「山の手言葉」がまだ使われていたのが印象的でした。

市谷から北上して神楽坂付近に至るエリアは小さな「街」に分かれており、市谷砂土原町や市谷薬王寺町など美しい街並みが続きます。

この一帯は牛込と呼ばれ、昔から高級住宅地として知られています。かつては交通の便が悪かったのですが、都営大江戸線の開通により利便性も改善しています。

また区のほぼ中央部、靖国通り沿いにある富久町も閑静な住宅街です。

富久クロスコンフォートタワーという、市街地再開発によって誕生したタワーマンションを中心に、都心近くにありながら豊かな住環境を実現しています。

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