父・ハマコーと親子二代、無派閥の理由
浜田靖一(自民党国会対策委員長)
部会への出席回数を人事評価に
――主要な派閥が解散し、無派閥議員が増えました。派閥本位だった党運営をどう改めるべきでしょうか。
東京都や南関東、九州など11に分かれている衆議院比例代表ブロックを活用し、対応していく手もあるでしょう。地域にはそれぞれ特有の課題があり、地域バランスに配慮するというやり方です。
もう一つは、部会での活動を人事評価の基準にすることです。部会で専門性を高め、積み重ねた経験が評価されて大臣になっていくというルートが確立されれば、「このポストが空いたから、誰でもいいからやってもらう」ということにはならない。衆院議員が1人しか選ばれない小選挙区だからといって、全員がすべての政策に通じたオールラウンダーになる必要はない。地元からの陳情であっても、自民党全体を見渡し、特定の政策に通じた議員のところに行ってもらえばいいのです。
器用ではない僕が防衛、水産の分野でそれなりの積み重ねができたのは、それぞれの部会での経験が大きいと思っています。
各部会への出席回数や発言の内容はチェックできます。僕も親父に言われたことがありましたから。「おまえ、この頃あんまり部会に行ってないらしいな」と。
――ハマコーさんはそこまで気にかけていたのですか。
党事務局に聞けばすぐわかります。政調(政務調査会)にしても国対(国会対策委員会)にしても、そこに長く座っている、経験値の高い党職員がいますからね。出席率のいい議員は先に本会議の壇上で質問させてもらえるとか、汗をかいた人が評価されるシステムにすることは可能だと思います。