まもなくAIを使って自己表現するのが当たり前になる。AIに「創作支援」してもらう際、必要になるものとは?
人工知能はウソをつく【第4回】
清水亮
AIを使う上で大切なこととは
今生成AIの恩恵を最も受けていると言われているのは、プログラマーだ。
筆者が使っているような人工知能プラグインが、プログラムを途中まで書くだけでその先を勝手に「提案」してくれるからだ。これが非常に使い勝手が良い。
筆者のように、プログラミングを始めてから四十年くらい経っていると、覚えた言語もOSもバラバラで、記憶が混濁してくる。
プログラミング言語はラテン語のように派生がものすごく多く、ある言語ではこう書くが、別の言語では似ているけど少し違う書き方をする、など差異がある。
これまで筆者は、ごく単純なプログラミングの作業さえ「えーと、この言語ではどうするんだっけ」と検索をしていた。しかし今は、検索する前に人工知能が正しいコードを提案してくれる。
これで劇的にタイプ量が減り、タイプ量が減ったことで筆者はより早くたくさんのプログラムが書けるようになった。
これはまさにAIによる「創作支援」である。AIは人間の「こだわり」を知らないから、人間が「こだわり」を持ってAIを使うことが大切になってくる。