ブランド住宅街に風情ある街並み。ターミナル駅以外<すべて>備えた文京区。高齢化と広がる「街間格差」の中、立ち位置が問われる板橋区の「輝く街・くすむ街」
牧野知弘の23区「街間格差」第8回
牧野知弘
ズバリ「住みやすい」街・大山
板橋区は池袋の北から北西に延び、荒川へと接する区です。区内を走る主な鉄道は東武東上線と都営三田線。
JR埼京線も浮間舟渡付近で一部交錯しますが、区内を行き来するうえでは先の2路線が主な役割を果たします。
東武東上線は区の主要部である大山、ときわ台を通り、成増に至ります。成増の手前、下赤塚駅からは東京メトロ有楽町線が並走します。
区内で私がおすすめするのは大山です。
駅前には大規模な「ハッピーロード大山商店街」が延び、よくテレビなどに紹介されています。ここはもともと「大山銀座商店街振興組合」と「協同組合大山銀座美観街」が1977年に合併してできた商店街で、大山駅と川越街道を結ぶアーケードの全長は560m、1日の買い物客は2万5000人にも及ぶとされます。
商店街周辺では再開発工事が進んでいますが、近辺には住宅地が広がり家賃や物価が安く、加えて大ターミナル駅である池袋へのアクセスもわずか6分という、まさに「住みやすい街」です。