江戸文化を支えたかつての賑わいを取り戻したい墨田区、川が分割した三つのエリアそれぞれ個性をみせる葛飾区の「輝く街・くすむ街」
牧野知弘の23区「街間格差」第11回
牧野知弘
葛飾区「西側」で注目・青砥
この三つに分割された葛飾区について、西側、東側、南側でそれぞれ期待される「街」を考えてみたいと思います。
西側なら青砥がおすすめです。
京成本線なら都営浅草線を経由して、京成押上線なら曳舟、押上を経由し、いずれも都心へのアクセスは良好です。特に京成本線を使えば成田空港へのアクセスは軽快です。都営浅草線は京浜急行にも接続しているので羽田空港にアクセスできます。環七と国道六号線が交わっているため、車によるアクセスも悪くありません。
青砥エリアには日本住宅公団が開発した青戸第一団地がありますが、この団地は90年代から2000年代に建替えられ、快適な住環境を演出しています。
駅前に大型商業施設などが乏しいものの、程よく商店が並んでいますから生活するうえで不自由は感じないでしょう。