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石原 俊 忘れられた「南方」の戦時と戦後

石原 俊(明治学院大学教授)

内地の島々への波及

 そして、南洋群島において形成された疎開/動員政策は、日本の敗戦過程で、沖縄を含む広範な内地の離島に波及していく。次いで、地上戦を想定した体系的な疎開/動員政策が実施されたのは、法制度上の内地に属する小笠原群島と硫黄列島であった。


(続きは『中央公論』2022年9月号で)


[注]
(1)倉沢愛子『資源の戦争──「大東亜共栄圏」の人流・物流』岩波書店、2012年ほか
(2)松田良孝『台湾疎開──「琉球難民」の1年11ヵ月』南山舎、2010年/石原昌家監修『もうひとつの沖縄戦──戦争マラリア地獄の波照間島』ひるぎ社、2019年ほか
(3)石原俊「島嶼戦と住民政策──日本帝国の総力戦と疎開・動員・援護の展開」『思想』2022年5月号ほか
(4)逸見勝亮『学童集団疎開史──子どもたちの戦闘配置』大月書店、1998年ほか
(5)今泉裕美子「南洋群島の日本の軍隊」坂本悠一編『地域のなかの軍隊7──帝国支配の最前線 植民地』吉川弘文館、2015年ほか
(6)吉永直登『テニアン──太平洋から日本を見つめ続ける島』あけび書房、2019年ほか

中央公論 2022年9月号
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石原 俊(明治学院大学教授)
〔いしはらしゅん〕
1974年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。千葉大学助教などを経て現職。専門は歴史社会学。著書に『近代日本と小笠原諸島』『〈群島〉の歴史社会学』『群島と大学』『硫黄島』『シリーズ戦争と社会』(全5巻、共編著)など。
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