清水亮 今このタイミングでハッカソン開催を呼びかけたワケ。今回のGPT-4のアップデートが何をもたらすか、おそらく世界で誰もまだ分かっていない
人工知能はウソをつく【第7回】
清水亮
今ハッカソンの開催を呼びかけたワケ
話は冒頭に戻るが、今このタイミングで、技研ベースに集まる人々へ筆者がハッカソンの開催を呼びかけた理由が、ここまでの説明でお分かりいただけたのではないだろうか?
「GPTを使ったハッカソンをやりたい」とFacebookに書くと、すぐに複数の企業が会場提供を申し出てくれた。さらにある会社が賞金を出してくれることも翌日には決まった。
かくして本日「GPTハッカソン24耐」が実施されることになった。実際に24時間かけて作り切る。しかも1チーム何個つくってもいい。どれかひとつが優勝に選ばれる。
集まったのは、技研のメンバーだけでなく、ネットで見て応募してきた人や、機械学習コミュニティに所属している現役のAI開発者、研究者、AIメディア運営者など。
なおGPTには新しく「GPTs」という機能が搭載されたため、プログラミングせずとも自分なりのGPTを作ることができるようになっている。
いったい24時間でどんなものができあがるか。どんなドラマが生まれるのか。それは参加する人にしかわからない。
だが確実に、彼らが未来へ一歩近づくことだけは間違いない。
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清水亮
新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。『教養としてのプログラミング講座』(中央公論新社)など著書多数。