近藤和都 『君たちはどう生きるか』の宣伝戦略が浮き彫りにしたもの
近藤和都(大妻女子大学准教授)
国民的作家の条件
宮﨑駿の映画群も、こうしたオフ・スクリーンのメディア史的文脈に根ざしていた。映画宣伝をめぐる多様な職能と実践のあり方を生き生きと描き出している、スタジオジブリ責任編集『ナウシカの「新聞広告」って見たことありますか。――ジブリの新聞広告18年史』(2002年、徳間書店)によれば、ジブリ映画では新聞広告もまた、新作公開に合わせて入念に作り込まれていたことがわかる。
(続きは『中央公論』2023年11月号で)
近藤和都(大妻女子大学准教授)
〔こんどうかずと〕
1989年愛知県生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。博士(学際情報学)。専門はメディア論、映像文化論。著書に『映画館と観客のメディア論』、共編著に『技術と文化のメディア論』、共著に『ビデオのメディア論』、共訳に『メディア考古学とは何か?』など。
1989年愛知県生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。博士(学際情報学)。専門はメディア論、映像文化論。著書に『映画館と観客のメディア論』、共編著に『技術と文化のメディア論』、共著に『ビデオのメディア論』、共訳に『メディア考古学とは何か?』など。