人口急増で街間格差が広がる中央区、開かれた街と閉ざされた街が混在する港区の「輝く街・くすむ街」

牧野知弘の23区「街間格差」第2回
牧野知弘

若い人が目立ち始めた大伝馬町、小伝馬町

日本橋と隅田川の間のエリア内は都内でも「街間格差」が生じ始めているところです。

 日比谷線沿線の北千住に東京電機大学などの大学が開校していますし、日本橋や大手町に通勤する若い社員がこのエリアに出来た新しいコンパクトマンションを買ったり借りたりする流れが生まれていることから、大伝馬町、小伝馬町周辺には若い人の姿が目立ち始めました。

さらにそうしたお客さんを目当てとした若者向けの商店や飲食店も増え、利便性に着目した、ビジネスホテルが東京五輪需要も相まって多く建設されました。

現在はコロナ禍の影響でホテルは厳しい状況ですが、都心に若い世代を引き込む受け皿としての機能は今後も持ち続けるでしょう。

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