人口急増で街間格差が広がる中央区、開かれた街と閉ざされた街が混在する港区の「輝く街・くすむ街」

牧野知弘の23区「街間格差」第2回
牧野知弘

開かれた街と閉ざされた街が混在「港区」の輝く街・くすむ街

総務省調査などを通じて、港区は23区の中でも「年収が最も高い区」と評されることが多いようです。確かに地図上を俯瞰すれば「住みたい街ランキング」の常連街やブランド住宅街が目白押し。その中でもあえてどこを選ぶかを掲げるなら、私の場合は青山でしょうか。

青山は「職」「住」「遊」が見事に調和しています。六本木もそうかもしれませんが、日本を代表する繁華街である六本木に比べ、そこまでの猥雑さはなく、凛として落ち着いた佇まいの街です。

世界的なラグジュアリーブランドのブティックが立ち並ぶ青山通りから少し入れば、都心とは思えないくらい閑静な街並みが広がり、それでいて昔ながらの商店も残っているなど、流行の最先端とノスタルジーが同居した心地好いエリアです。

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