ヒットを"準備"する~芦沢央10周年記念作品『夜の道標』の成功に向けて、我々は何をやっていたか~

あの本が売れてるワケ 若手営業社員が探ってみた

ところで「プルーフ」ってなに?

さて、みなさんうっすら気になっていたかと思いますが「プルーフ」ということば。私は会社に入って初めて耳にしました。私が無知なだけか...?と思いググってみると「蒸留酒のアルコール度数を表す際に使われる単位」が真っ先に出てきたので、おそらく業界人でない方にとっては初耳と思われます。これは刊行前の本を、ちゃんと製本されていない状態で作ってみた見本バージョンで、刊行前に書店員さんや書評委員など、言ってしまえば「事前に読んで、宣伝してくれそうな人」に送るという作戦。

夜の道標プルーフ.jpeg

このようにちゃんと本のかたちにもなっていない「ゲラ」(こちらはまだプルーフよりは耳なじみがあるでしょうか?)を配ることもあります。

小社ではTwitterの販売推進部アカウントで読んでくださる書店員を募集したり、書店にFAXを流したり、と様々な方法で事前に読んでもらい、感想をバックしてもらいます。そしてその中から選りすぐった感想をたとえばこのようにパネルやポップに使ったりしています。

夜の道標パネル.jpeg

ちなみに、ここに載せるために芦沢さんに書いていただいた手書きコメントは、プルーフで終わらせるのはもったいない、素敵な言葉だったのでポップ化しました。

夜の道標ようちゃんポップ.jpeg

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