大量の相続発生で「空き家問題」と向き合う大田区。海岸側と内陸側でまったく別の顔を持つ品川区の「輝く街・くすむ街」

牧野知弘の23区「街間格差」第4回
牧野知弘

「品川区」の輝く街・くすむ街

品川区というと品川駅を中心とした区と多くの人は考えがちですが、品川駅は港区にある駅であって、品川区内の駅ではありません。

区は駅の南側に位置する八ツ山橋からさらに南側にあります。なお目黒駅は目黒区にはなく、品川区内に位置しています。

品川から五反田にかけての沿線はオフィス街のイメージが強いのですが、このエリアには城南五山と呼ばれる、八ツ山、御殿山、花房山、島津山、池田山というブランド住宅地が控えています。

五山のうち、港区高輪にある八ツ山以外は、すべて品川区内にあります。この住宅地はすべてが「山」という名称がついているように高台にあります。

駅からも距離があり急坂が続き決して交通利便性はよくありません。ですがこれらの邸宅街に住む方は歩いて駅まで出かけるような人たちではないようです。代々の金持ちが住む街がこの城南五山エリアです。

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