
2009年7月号【編集後記】
★ちょうど一五〇年前の一八五九年七月一日、旧暦の安政六年六月二日、日本は二世紀以上続いた鎖国を終え、横浜港を開港しました。現在にまで続く近代化の第一歩、と地元ではにぎやかにイベントを行っていますが、一...
★ちょうど一五〇年前の一八五九年七月一日、旧暦の安政六年六月二日、日本は二世紀以上続いた鎖国を終え、横浜港を開港しました。現在にまで続く近代化の第一歩、と地元ではにぎやかにイベントを行っていますが、一...
★「いわば霊魂のアウシュビッツともいうべき遺跡で、いまだ死んではいない人々の大量虐殺の墳墓と名づけてよいのかもしれない」(訳・伊藤哲)。四月十九日、七十八歳で逝去した英国の作家、J・G・バラードが一九...
★一五、六年前のこと。今回、不正献金事件で逮捕された西松建設の元社長、国沢幹雄氏にかなり頻繁に取材したことがあります。当時、彼は財務担当常務。ゼネコン汚職騒動の中、内部関係者としてはかなりフランクに業...
★「交通至便の世の中に文明の事物を聞見せざるに非ざれども、耳目の聞見は以て心を動かすに足らずして、その古風旧慣に恋々するの情は百千年の古に異ならず、......一より十に至るまで外見の虚飾のみを事とし...
★まだ、日本中が敗戦の衝撃の中にあった一九四五年八月末、石橋湛山は自身が社長を務める『東洋経済新報』に「更生日本の針路―前途は実に洋々たり」という論説を発表します。そのときの日本の状態は史上最悪の破滅...