2014年12月号【編集長から】
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 「あなたの雇用、明日はあるか」との特集を組んだのは、2012年12月号でした。それから、わずか2年。一転して、「人手不足」の時代に入ったそうです。 もっ...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 「あなたの雇用、明日はあるか」との特集を組んだのは、2012年12月号でした。それから、わずか2年。一転して、「人手不足」の時代に入ったそうです。 もっ...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 メディアはどうあるべきか、深く考えさせられた夏でした。朝日新聞が一連の慰安婦報道の一部を取り消し、福島第一原発事故を巡る「吉田調書」を撤回した問題です。特...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 9月3日の内閣改造で、安倍政権の支持率が再び上向き始めました。さらに、拉致交渉でも月内には幾ばくかの進展がありそうです。いわば、安倍政権に上昇気流という...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 猛暑の8月を迎えました。8月というと、まずは「夏休み」を連想する人が多いかも知れませんが、一方で、月遅れのお盆、終戦記念日と続く「鎮魂」のときでもありま...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 「大学教授って、何者?」と考えたことはありませんか。今月号の特集「生き残る大学教授」は、特別な資格もなく、「あの人が?」と思う人が突然なってしまうことも...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 今月号の最大のお奨めは、復興大臣政務官の小泉進次郎さんが登場する緊急鼎談「人口急減社会への処方箋」です。先月号の緊急特集「消滅する市町村523 全リスト...
初めまして。今月号から編集長を務めます安部順一です。これからは、このホームページで毎号、編集長お奨めの記事をご紹介していきたいと思います。 さて、5月9日の朝刊では、新聞各紙が1面で「2040年には...
★圧倒的な力を背景に、他国領内の一部地域を占領、併合。支持率が八〇%を超え、"帝国主義的"振る舞いを続けるプーチン大統領の首に誰も鈴をつけられないのが国際社会の現状です。 ロシア同様、強権政治で国内外...
★「平安楽土」を連載中だった作家の山本兼一さんが二月十三日にお亡くなりになりました。昨年秋にいただいた葉書には、「若き青年官僚を主人公として、国家とは何かという大問題に愚直に迫ってみるつもりです」とあ...
★去年の大晦日。話題の紅白も観ず、古いカセットテープを引っ張り出し、大瀧詠一氏を独り追悼。ナイアガラ色に染まった身体で床に入ると、先に寝ていた子どもの様子がおかしい。 全身を掻きむしり、咳が止まらず、...
★二〇一三年の「今年の漢字」に選ばれたのは「輪」でした。年末、部員たちに「今年の自分を漢字一字で表したら」と聞くと、返ってきた答えは「惑」「転」「拍」「変」「違」。 「拍」とか「違」って、一体何があっ...
★門脇神父と加賀先生の対談のために上智大学を訪れたのは11月半ば。創立百周年を迎え、またザビエルウイークを控え、活気に満ちたキャンパスの一角に、その静謐な空間はあった。クルトゥルハイム聖堂。 玄関脇に...
★「昭和三十四年九月二十六日、この日潮岬西方より紀伊半島に上陸した......いわゆる伊勢湾台風がこれである」。山口百恵主演のテレビドラマ「赤い運命」の冒頭ナレーション。 画面に映る暴風雨と凄まじい被...
★この一ヵ月、めまぐるしい展開を見せたシリア情勢。アメリカの軍事介入が遠のき、化学兵器管理で合意すれば平和が訪れるわけではもちろんない。死者が一〇万人を超えたと言われる内戦はいまも続いている。 座談会...
★夏になると、会社地下の冷房の効いた資料室に足を運ぶ回数が増える。涼を取るのはもちろん、もう一つのお目当ては本誌のバックナンバー。創刊からのすべての号が揃っている。 ★八月は特に、昭和初期から十九年に...
★先月号の橋本治さんの「マンション管理組合理事長騒動記」には、多くの方から「身につまされる話だった」との感想をいただいた。七月に連日報道された山口県周南市の事件も、その発端は「近所付き合い」だったよう...
★「風が吹いた」とは、ある政党が選挙で予想外の大量議席を得たときに使われるフレーズだが、先の衆院選では自民党に風は吹かずとも、逆風をくらった民主党が大惨敗、いまだ党勢回復ならず。 「台風の目」だった維...
★座談会の直前、出席者の某氏と野球談義。「調子がいいならいいで、いつ急落するかと心配なのが、我々とアベノミクスの共通点ですねぇ」。 毎年シーズンオフのたびに勃発する「お家騒動」、期待はずれの助っ人たち...
一勝三敗一分。苦戦とみるか、善戦とみるか。人間対コンピュータ、将棋「電王戦」の第二ラウンドが行われた。作家の大崎善生さんは、そばで観戦していてコンピュータの手に感動したとすれば、それは演算の領域を超え...
★三月から四月にかけては人事の季節です。当編集部でも選手交代が行われます。★私自身、この編集部は三度目の配属です。それぞれ異動直後に「ソ連邦崩壊」「9・11」「3・11」が起こり、のっけからフル稼働。...
★新幹線を新神戸で降り、東日本大震災の復興について伺うために、五百旗頭真先生を訪ねる。その道は途中から、一八年前に歩いた道と重なる。ひどい砂塵でマスク無しでは歩けなかったな。全員無事です ××公園にい...
★小学校低学年の頃、放課後はいつも上級生に交じって遊んでいた。たいていは近所の空き地での野球。しかし貧打鈍足の下級生を、どちらのチームも引き取りたがらない。 そこで下された裁断は「万年キャッチャー」。...
★対談や座談会の数日後に速記会社から分厚い速記録が送られてくる。それに朱を入れ、あるいは原稿用紙に一からまとめ直し、出席者のお宅に届け、もしくは速達で送り、内容をチェックしてもらう。 パソコンやボイス...
★エネルギー小国なのも、財政状況が悪いのも、自由貿易に活路を見出すしかないのも、自明のこと。 であれば、そんなに広くはない幅の中で、現実的な選択肢がいくつかある、そうあってほしいものだが、現在の多党乱...