2017年2月号【編集長から】
<国立大学の地盤低下 湯川博士なら何という> 1949年に日本初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は53年、京都大学基礎物理学研究所の初代所長に就任しました。学外の研究者が参加する日本初の共同利用研究...
<国立大学の地盤低下 湯川博士なら何という> 1949年に日本初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士は53年、京都大学基礎物理学研究所の初代所長に就任しました。学外の研究者が参加する日本初の共同利用研究...
お陰さまで本誌は創刊一三〇年を迎えました。現存する国内の雑誌では最長寿とされています。古きが故に貴いとは申しませんが、消長の激しいメディアの世界で、総合月刊誌という形態を維持したまま、他のどの雑誌よ...
<「人口減ペシミズム」に陥るな/夢の「長寿物質」臨床研究始まる> 人口減少と経済成長の関係を正面から問い直した新書「人口と日本経済」(小社刊) が売れています。今回の特集はその著者、吉川洋立正大教授を...
<他誌では読めないノーベル賞・大隅教授のスペシャル対談/五木さんが見たミック・ ジャガー> ビッグニュースが飛び込んできました。大隅良典・東工大栄誉教授のノーベル生理学・ 医学賞単独受賞です。 11月...
<このままでは、親不孝者が得をする社会になる> ラジオから緊急ニュースが流れてきました。「高速道路を一台の車が逆走しています。運転中の方はご注意ください」。高齢のドライバーが大声で叫びました。「何いっ...
月刊誌の編集作業は発売月(9月号だと8月)の前月に行います。この7月は <海外> 3日 バングラディッシュで、日本人7人を含む多数が犠牲になったテロ発生 12日 オランダ・ハーグの仲裁裁判所が、南シナ...
8月号は「世界を蝕むポピュリズムと排外主義」「日本人横綱は誕生するか」の2つの特集をメーンにしています。前者は英国のEU離脱とドナルド・トランプ氏の米大統領選共和党候補確定を受けたものです。 「民...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 参院選が7月10日の投票日へ向け、事実上スタートしました。今回の参院選の隠れたテーマは「シルバー民主主義」ではないでしょうか。この言葉が人口に膾炙するよ...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 今月号は、ちょっとしたクイズから始めましょう。大阪市120.1、東京都区東部(墨田区・江東区・江戸川区)114.8に対して、東京都区西部(新宿区・中野区...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 新年度が始まりました。旅立ちの季節でもあります。大学や社会に、異動や転居で、それぞれ新たな一歩を踏み出した方もいらっしゃることでしょう。今月号は、そんな...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 「人工知能が囲碁プロ破る」「人工知能 東ロボくん 東大入学へ前進」など、最近は新聞やテレビで「人工知能(AI)」に関するニュースをよく見かけるようになり...
こんにちは。中央公論編集長の安部順一です。 日韓関係に影を落としてきた慰安婦問題での両国政府の合意は、「戦後70年」「日韓基本条約50年」の昨年を締め括るにふさわしいニュースでした。もっとも、両国...
あけましておめでとうございます。中央公論編集長の安部順一です。おかげさまで、本誌は今年、創刊130年目(第130巻)を迎えました。明治20(1887)年以来の永きにわたり雑誌を出し続けることができた...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 パリ同時多発テロは、無差別の大量殺人を狙った点で、2015年1月の風刺週刊紙『シャルリー・エブド』本社襲撃事件に比べても衝撃的でした。その後も、組織的では...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 2400万人が視聴したテレビ討論会って、想像できますか? 2016年米大統領選挙へ向けて、本格的な論戦の火ぶたが切られた8月の共和党指名候補者討論会の話...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 アップル創業者スティーブ・ジョブズの影響もあってか、最近の京都や鎌倉では座禅を組みに来る外国人旅行者が増えているそうです。中曽根首相や安倍首相ら歴代首相...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 今月はまず、誌面刷新のお知らせです。10月号から「文字を大きく、読みやすく」誌面を刷新しました。パソコンやスマホを毎日何時間も使う方が増え、老眼鏡世代ばか...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 それにしても、暑いですね。信号待ちをしているだけで、汗が噴き出ます。汗をぬぐいながら、70年前の夏もこんなに暑かったのだろうかと思いを馳せます。今夏の「...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 先月号の緊急特集「2025年 東京圏介護破綻」で取り上げた日本創成会議の増田リポート第2弾が、特に地方で波紋を広げています。リポートは1都3県の連携強化な...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 先週の新聞各紙1面には、「2025年の東京圏 介護施設13万人分不足」「地方移住を提言」などと、日本創成会議の提言をめぐる報道があふれました。「地方消滅...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 書店を覗くと、ピケティの「21世紀の資本」ブームは早くも冷めた感がありますが、どっこい「格差本」は今も人気のようです。ただ、格差の要因を金銭面ばかりに求...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 先日、桜を観に京都へ行ってきました。醍醐寺から蹴上インクライン(傾斜鉄道)、京都御所、祇園白川、八坂神社・円山公園と回りながら、桜がなぜかくも日本人の心...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 フランスの経済学者、トマ・ピケティの「21世紀の資本」が、米国に続いて日本でも大きな反響を呼んでいます。「アベノミクスは格差拡大をもたらす」。国会でも野...
こんにちは、中央公論編集長の安部順一です。 仏週刊誌「シャルリ・エブド」襲撃事件、イスラム教過激派組織「イスラム国」による日本人殺害事件と、2015年は血なまぐさいテロで幕を開けました。もはや日本...